子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★☆☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
まず名前がいいよね。「日の出おふろセンター」って。
ここは日本有数の初詣参拝客で知られる真言宗智山派大本山の川崎大師からほど近い、煙突こそ無いものの住宅街にある昔懐かしい温泉銭湯だ。
開業は昭和32年。
最寄駅は京急大師線の産業道路駅だが、川崎駅からバスでアクセスする方が便利かもしれない。バスの本数も多い。
向かいには3台ほどが停められる駐車場もあるが、道路わきにずらりと並ぶ自転車を見ると、自転車でアクセスするご近所さんが多い様子がうかがえる。
コインランドリーが併設されているのを見ると銭湯らしいと思ってしまう。
料金などを案内する古い電光掲示板のドットはあちこち抜けてしまって、ところどころなんて書いてあるのか読めないものがあるほど。
タイル張りの浴室は、多くが温泉ではなく普通のお湯を張った浴槽だが、奥にある小さな四角い浴槽と、露天風呂の浴槽の二ヶ所が地下130mからくみ上げたまぎれもない温泉だ。
お湯は中より露天風呂の方がいい。
露天風呂は周りを囲まれて天井部分だけが一部空いたあまり解放感のないスペースに温泉と水風呂の二つの浴槽を縦に並べてあるものだが、お湯でのぼせた体に冬のひんやりとした外気はちょうど良い。
壁面に観葉植物でも置かれていたのか棚上の突起が複数あるのが妙に気になるが、今は何も乗っていない。
温泉は茶色っぽいような黄色っぽいようなはっきりとした濁り湯。
肌触りは軽いきしつきがあり、入っているうちにだんだんそのきしつきが強くなるような感じ。
温度は熱すぎず、ぬるすぎずちょうど良いくらいに調節されていた。
露天風呂の端に蛇口が付いている。
加水用の水道水かと思ったら、ひねるとしゃばしゃばとほとばしるのは冷たい源泉だった。すくって飲んでみると思いのほか美味しい。出汁が効いた薄い塩味で料理に使えそう。モールっぽい植物の甘いにおいがする。
入ったら速攻であたたまるタイプのお湯なので長湯は難しい。
かといって隣の水風呂に入ろうとすれば、これがまた冷たすぎ。冷たいのが苦手な私は足の先を入れるのがやっと。
でもいい方法を考えた。
のぼせそうになったら蛇口の源泉を出して冷たいそれで額を冷やす。
スーッと頭が冴えてくるような気がする。気持ちがいい。
湯上りは肌にぺとつく感じが少しある。
それが乾くころにはコートもいらないほど温まっていることがわかる。