藤野やまなみ温泉

相模湖の行楽帰りに便利な日帰り温泉

  • 所在地 神奈川県津久井郡藤野町牧野4225-1 TEL 042-686-8073 FAX 042-686-8023
  • 公式サイトURL http://www.yamanami-onsen.jp/
  • 泉質 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉(アルカリ性高温泉)
  • 営業時間
     3月~11月 午前10時~午後9時  最終受付 午後8時20分
     12月~2月 午前10時~午後8時  最終受付 午後7時20分
     12月31日 午前10時~午後5時 最終受付 午後4時20分
  • 定休日 水曜日(祝日、年末年始、連休の場合は営業)
  • 入館料
     3時間以内 大人600円、小人(小中学生)300円、小学生未満 無料、延長料金1時間につき100円
     1日券 大人900円、小人500円
     夜間(12~2月の平日午後4時以降、またはその他の季節の平日午後5時以降) 大人400円、小人200円
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、大広間休憩室兼食堂、温泉スタンドなど
[2004年7月のデータ ただし料金・営業時間は2015年3月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆  湯温は温め、泉質は特に問題なし
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド有り、館内にも子ども連れが多い
  • ※ 浴室に乳幼児専用のベビーバスの準備あり

藤野やまなみ温泉 体験レポート

藤野やまなみ温泉の外観

 その昔、江戸と甲州を結ぶ甲州街道の宿場町として賑わった相模川沿いの吉野宿のあるあたり。
 今は神奈川県津久井郡藤野町。神奈川県の北西の端にあり、ちょうど東京都と山梨県に接していて、町の東には相模湖がある。
 藤野町という地名もまもなく無くなる。2007年3月には相模原市と合併し、旧津久井郡と呼ばれた町は全て消えてしまう。

 藤野やまなみ温泉は藤野町の公営日帰り温泉だ。
 本栖湖でキャンプした帰りに渋滞を避けて大月で高速を降りた。
 甲州街道を東へ向かい、日蓮大橋で相模湖を横断し県道に入る。五感の里薬師の湯の看板があちこちに立っている。目指すやまなみ温泉はその薬師の湯のさらに先にある。
 途中でかなり道が狭くなった。本当にこんなところに日帰り温泉があるんだろうか。
 心細くなりかけた頃、曲がり角にやまなみ温泉の看板を見つけた。良かった。

藤野やまなみ温泉の内湯

 ちょうど日暮れ時で逆光の中に浮かび上がった建物は、デザインこそ先進的だがコンクリートの感じなどかなり古そうだった。
 駐車場はぎっしり。ロビーに入ると思わずぎょっとするような消毒臭。でもこれは清掃の臭いのようで、別にお湯の臭いではなかったのでホッとした。

 日曜日の夕方なので女湯の浴室もかなり混雑していた。入って左手に大きめの浴槽。右手にサウナと水風呂。中央に少し小振りな浴槽があり、どうもここは源泉がそのまま使われているらしい。他に比べるとぬるく、明らかにお湯の色が違う。
 他が無色透明なのに、中央はごく薄く白濁している。お湯使いはよく判らないが、ここだけ顕著なオーバーフローがあった。

 ついさっき入った河口湖の天水にかなりよく似た印象のお湯だった。天水はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、藤野やまなみ温泉はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉、カルシウムとナトリウムがそれぞれひっくり返っているだけなのだが、臭いも感触もそっくりだ。
 臭いはしつこく出しすぎた昆布出汁の臭い。肌触りはきしきし。天水ほどにぎしぎしとはしないが、かなり引っかかる感じがあり、天水以上に湯上がりはべたつく感じが残る。
 やっぱり長湯の出来ないお湯で、少し入ってはゆっくり休んでの繰り返しになった。

藤野やまなみ温泉の休憩室

 そんな感じでお湯的には悪くないのだが、ここはあまりに子連れ入浴客のマナーが悪すぎた。特に女湯は子連れが多かったので。
 単に運が悪かったんだと思うが、もうマナーが悪いなんてものじゃない。これまで見た中で最悪最強。
 自分自身も子連れであることが恥ずかしく思うような酷い有様だった。

 お風呂で子どもが泳いだら、ちゃんと保護者が注意してやめさせよう。あなたも、わたしも。
 この日をきっかけに、私は余所の子どもでもお風呂で泳いでいたら「やめようね」と面と向かって言うようになった。煙たがられるかもしれないが、その子のためでもあると信じて。

 湯上がりは休憩室で夕食。
 藤野やまなみ温泉はきちんとした食堂こそ無いけれど(当時)、休憩室に二軒の業者が入っており、簡単な麺類など食べられる。
 ゆっくりしていたら渋滞もほぼ解消されたようだ。高速道路の表示はまだ赤字だったが、もうこの渋滞はほどけかけた糸のようで、ほとんどストレスを感じなかった。