安楽温泉鶴乃湯

子連れ家族のための温泉ポイント

安楽温泉鶴乃湯体験レポート

黄色っぽい外観だなというのが最初の印象。安楽温泉の鶴乃湯は通りに余裕なくべったりと面した建物で外観の写真を撮ろうと思ったら道向かいから狙わないと全貌が入らない。

どこかこじゃれた雰囲気と古い湯治場が同居しているようなギャップがある宿で、立ち寄り入浴も気軽に受け付けてくれている。

ご主人は気さくで、うちの温泉の3つのお風呂は全部温度を変えてあるからね、飲泉もできるしねと教えてくれる。温度を変えるといっても安易な加水ではなく、濃度はそのまま熱交換で調節しているらしい。もともと鶴乃湯は朝香さんがオススメしてくれたところなので、お湯に関しては何の心配もしていない。

脱衣所はとてもきれいだが、張り紙が目に付く。こだわりがあるんだろうなぁ。

そして脱衣所から浴室に移動すると、こちらはまたえらく年季が入っている。お湯が析出物を成長させ、浴槽や床をテラコッタ色にコーティングしていく。湯口のつぶつぶごてごての析出物が大きいのは、お湯が時間をかけて作り上げた証拠。

安楽温泉らしい金属臭と甘くじゅわっとした味わい。二つ並んだ浴槽は左の小さい方が熱く、右は一番湯口からドバドバと投入されていた。その後ろ側に回り込むと打たせ湯。打たせ湯は椅子が苔むしたように緑色になっていてひっくり返っている。

安楽温泉鶴乃湯の窓際の浴槽、角度を変えて撮影しているだけで同じお風呂

もう一つ窓際にも岩風呂の浴槽があって、ここは窓を開けると川がよく見えた。露天風呂気分というほどではないけど、それでものぼせたらこの窓のそばで顔だけでも冷やすといいみたい。

安楽温泉で続けて3軒回ったけどここで時間切れ。鹿児島空港に戻るタクシーを手配して、車が来るまで鶴乃湯の飲泉所で待った。どうせなら温泉飲んで待ってたらってご主人が言ったから。ちょっと休憩できるようにベンチやテーブルがおいてある。川を見ながら湯上りの一杯。

安楽温泉　鶴乃湯の飲泉所