子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
霧島温泉から路線バスで鹿児島空港に向かう途中で立ち寄れそうな温泉ということで選んでみた。バス停名が「塩浸(しおひたし)温泉」だったので、きっと温泉に入れるに違いないという程度の認識。
バスを降りると天降川の対岸に「ゆ」と書かれた建物と公園が見えた。ここは「塩浸温泉龍馬公園」。坂本龍馬が妻のお龍と21日間もこの地に滞在し、寺田屋事件の傷を湯治で癒したと伝えられる龍馬ゆかりのスポットだった。
公園自体は小さく見えるが、後ろの山にもつづら折りの遊歩道が続いていて、龍の背坂と呼ばれている。滞在中の龍馬が毎日ここを上ったとかなんとか。
その他に資料館や塩浸温泉神社という小さな社、岩抱き杉といったパワースポットまである。売店ではオリジナル龍馬グッズも売っているとか。ちょっとどことなくB級入った公園だけれども。
お風呂は川から見て右の四角い建物で、外観もさることながら天井やカランも黒ずんでかなり年季が入っていた。ちなみに湯治をしたというくらいだから坂本龍馬もここの温泉に入っているはず(建物や浴槽が当時のままとは言っていない念のため)。
その温泉棟には「泉質自慢!炭酸泉 龍馬を癒した温泉 その秘密は絶妙なるふたつ源泉だから免疫力(元気の源)アップ」と張り紙をしたボードがあったが、二つある浴槽のうち、小さい一つは空っぽ!?
実はもともと川の対岸の「鶴の湯」と敷地内の「塩浸の湯」と2種類の源泉をそれぞれの浴槽に注いで使っていたが、少し前の大雨で「鶴の湯」がダメになってしまい、源泉を再び使えるように修繕するにもお金がかかるので、もう今後は塩浸の湯一本でいくことに決めたと管理人さんが言うのだ。
しかも災害で「鶴の湯」が埋まってしまったのはこれで2度目だとか。それでもう掘り起こすのを諦めちゃったらしい。もったいない。残念。入りたかった。
というわけで、大きい浴槽になみなみと注がれた塩浸の湯にゆっくり入る。
お湯は炭酸水素塩泉らしい緑色が混じったオレンジの濁り湯。甘じゅわの味わいに金属臭。
それで、ああ、もう霧島から降りてきちゃったんだなと感じる。昨日からあちこち入ってきた霧島のお湯は硫化水素臭に満ちていたから。
でもそれは妙見・安楽温泉系の炭酸水素塩泉が嫌いって意味じゃないよ。むしろ大好物なんだが。
管理人さんが「足湯も入っていきなよ。足湯はカップルに大人気なんだから」というので足湯ものぞいてみた。
足湯自体はそこそこ洒落た造りにしているが、自治体のイベントテントみたいなのに更にビニールシートみたいなもので覆っているので、寒さは避けられるけどお洒落度は確実に下がっていると思うぞ。