霧島新湯温泉 霧島新燃荘

山の国民宿舎、濁り湯混浴露天風呂あり、アトピー改善にも定評がある

  • 所在地 〒899-6603 鹿児島県霧島市牧園町高千穂3968 TEL 0995-78-2255
  • 公式サイトURL http://www.minkoku.com/yado/top.php?yado_id=84
  • 泉質 単純硫黄泉
  • 日帰り温泉営業時間 7:00~19:30
  • 定休日 第四火曜
  • 日帰り入浴料 大人500円、小人300円
  • 設備等 男女別浴室、混浴露天風呂など
[2014年12月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 混浴露天風呂のお湯はぬるめ
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆ 

霧島新湯温泉 霧島新燃荘 体験レポート

新燃岳 新湯温泉霧島新燃荘の外観
新燃岳を見ながらカーブを曲がり下っていくと秘湯 新燃荘に着く。画像は両方ともクリックで拡大。

 霧島の温泉街を抜けると高度があがったせいか道の端に雪が増えてきた。
 眺めの良い場所もあったので車を停めてもらって写真を撮った。
 雲が多いけど、ちょうど見下ろす先に光っているのは錦江湾。そしてうっすらとその中央に巨大な桜島。

 そのあと道は二手に分かれる。
 右が霧島神宮方面で、左がえびの高原方面。
 この頃から木々の奥に何か不穏な雰囲気のする山が見え隠れし始める。新燃岳だ。

 次の目的地は新湯温泉 霧島新燃荘。
 2011年の新燃岳噴火に伴い一時休業を行っていたが、2012年の夏から営業を再開、現在に至る。
 途中の道は遮るものも無くバーンと新燃岳が見えるので、これは流石に新燃岳噴火時は無理だろうと思われる。
 今も噴煙が上がっているのかもしれないが、頂上の辺りは雲に隠れて見えなかった。
 そして道を下って谷間に建てられた新燃荘まで来ると、近くにそびえているはずの新燃岳はまったく見えなくなってしまった。

霧島新燃荘の前の滝 霧島新燃荘の玄関
硫黄成分で白く染まった川と新燃荘の玄関

 駐車場から細い川の向かいに三角屋根の湯小屋が建っているのが見えた。
 川は護岸が固めてあるが、段差に作られた人口の滝の部分が硫黄成分で真っ白に染まっているのがわかる。湯気などは特に上がっているようには見えないが、温泉が流れているんだろう。

 車を降りた私は橋を渡って受付へ向かった。
 橋を渡ると受付のある母屋は右手、湯小屋は左手になる。

 受付のおじさんはあまり耳が良くないのか、会話がなかなかかみ合わない。
 でもとにかく入浴料を払って後方の湯小屋へ向かった。
 皮膚病・・・特にアトピー性皮膚炎や水虫にとても効果があるという霧島新燃荘のお湯について、効能や入浴者の体験談や旅館の苦労話などいろいろ書かれた新聞記事を貼ったボードがあり、その横に「新燃岳噴火の際の避難注意事項」が書かれた札が貼ってあることにドキッとする。

霧島新燃荘の温泉の入口 霧島新燃荘の蛇口
浴室棟へ降りる階段

 ボードの横の階段を下りると湯小屋の入り口。
 驚いたのは真正面にいきなり混浴露天風呂の端が見えていること。
 確かに混浴があると読んだ気がするが、いきなりだよ、もう。なんか焦る。

 湯小屋は下駄箱があり、男女別の入り口がついている。
 女湯はちょうど先客が上がる所ですぐに無人になった。

 脱衣所はちょっと寒かった。
 お風呂はどんなだろうと思うと、囲われた半露天風呂。
 結構広い。そして燦々と日差しが入ってくるので明るい。
 四角い木の浴槽の一部が岩を積み上げてコンクリで固めたようになっていて、そこが湯口。さっきの河川敷のように硫黄で白っぽく染まっている。

霧島新燃荘の女湯半露天風呂
女湯の内湯?半露天風呂? 画像はクリックで拡大。

 効能豊かというお湯は透明度が低くミルキーな緑白色。粉っぽさは無くかなり綺麗目な色。
 かなり熱めで、刺激的なマッチ臭がする。

 ところでその内湯の一角から露天風呂に続く通路があり、そこにオレンジ色のバスタオルが数枚下げてあった。
 このバスタオルを巻いて混浴露天風呂に行け、バスタオルは外すなと書いてある。
 一応混浴にも行かれるようにと、いざという時巻けるようにガーゼ地のバスタオルを持参してきたのだが、どうもわざわざ自分のタオルをびょぬれにする必要が無いみたい。な、なんて親切なんだ!?

 がしかし、なんせ冬なので、他人が使ってずぶぬれになったバスタオルは、ぶらさげてあるとそれが氷のような冷たさに。
 しょうがないのでバスタオルにまずは女湯でお湯を掛けてあっためる。ざぶんざぶん、ざぶざぶん。
 あっため終わったらようやく絞って体に巻きつける。
 これで混浴出撃準備完了。

霧島新燃荘の混浴露天風呂
これは温泉棟の入り口前。真正面に見えているのが混浴露天風呂の一部。画像はクリックで拡大。

 女湯は熱めだったが、混浴はぬるめだった。
 女湯は木の浴槽だったが、混浴は一部が通路から丸見えなこともありあまり風情は無い。

 しかし混浴露天風呂はなんと足元湧出泉だ。
 見渡すと、露天風呂の二ヶ所ほどからぽこぽこと泡が立ち上ってくるのでそこから湧いているらしい。
 その場所に行って足で探ると、そこだけ底に穴をあけてある感じ。
 立ち上る泡は激しくはなく、ゆらゆらポコッ・・・ゆらゆらポコッ・・・ぐらい。
 湧いている真上に入っていると、バスタオルと自分の背中の間を泡がころころと転がってくる。なんかくすぐったい。

女性の混浴風呂攻略ポイント

  • バスタオル巻き可。特に女湯半露天風呂に専用のバスタオルが用意してあって、そこからタオル巻きで専用通路を通って混浴露天風呂に出られるので、混浴としては非常に入りやすい。自分のバスタオルをびしょびしょにする必要も無い。
  • お湯は乳白色の濁り湯でこれも入りやすい。
  • 一方、絶対にバスタオルを外すなという注意書きあり。

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