子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩分が濃いので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
2020年に一度取材に訪れている温泉。だから今回のレポートの画像は取材時のものも混在しているがお許しを。内容は2021年10月の体験から。
とにかく安代インターの目の前という印象のホテルで、大型観光ツアー客向けのようにも見えるが温泉は非常に本格的。
金の湯、銀の湯と呼んでいる2本の源泉を所有していて、どちらも強塩泉なので濃厚きわまりない。この2本は泉質名は異なるが、鉄分を除けばそんなに大きな違いはないと思う。いやまあ、鉄分は大きいけれども。
日帰りの場合は金の湯のみと言われる。ちなみに銀の湯は貸切風呂としても使われることがあり、かの瀬戸内寂聴がいたく気に入って、銀の湯の浴室を「らくらく湯」と名付け、入口の看板に文字を入れたというエピソードがある。
というわけで向かうは金の湯だ。
お湯の色はいかにも鉄分たっぷりな茶色い濁り湯。足がうっすらと透ける程度の濁り具合だ。においは何と言うべきか……泥付き野菜とかアスパラみたいな感じ。
メタケイ酸が多いせいか、すべすべする感触が強く、お湯の中だけでなく出て肌を滑らせてもすべすべする。
床のパムッカレみたいな析出物は、取材に来た時よりも少し削って平らにしてあるような。温泉の流れるところはすぐにうろこ状になってしまう泉質だから、放っておくと歩くのも困難になりがち。取材時も定期的に削って綺麗にしていると言っていた。
浴槽は2つあり、同じ樋から温泉が投入されている。湯口のお湯はギリ触れる程度の熱さ。めっちゃしょっぱい。塩分が濃いだけにどっしりと浴感があり、身体から水分が搾り取られるような気がする。
露天風呂もあるがこちらは温泉ではない。ラジウム鉱石を使った人工温泉ということで、濃すぎる金の湯に疲れたら、ここで薄めるのもいいかいもしれない。
気温が低い日だったのでお風呂から上がった直後は寒いと感じたのに、ちょっとおいたらやたらと暑くなってきて汗が止まらなくなってしまった。さすがは強塩泉。