子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★★★ 泉質★★★★☆ お湯は比較的ぬるめ
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
金沢から鄙びた湯涌温泉街まではバスで30分ほど。一軒宿の「銭がめ」はさらにその奥にある。初めて来た人は、こんな里山に立派な木造建築が、と驚かされるだろう。
元々は由緒ある庄屋屋敷。加賀の前田藩主が鷹狩りの際に立ち寄ったと伝わるそうで、そう聞けば燻された高い天井もどっしりと太い梁も歴史を感じさせる。
一応湯涌温泉のくくりに入るようだが、銭がめ温泉とも呼ばれる。
建物の歴史は古いが、温泉としては非常に新しい。前経営者が、この館の跡継ぎから建物を買い取り、料理屋を始めた。その際に600mほど掘って温泉を得ることに成功した。今から25年ほど前のことらしい。
現在の経営者は大阪出身のご夫婦。18年ほど前に前経営者からここを買い取った。
最初は料亭として営業を始め、少しずつ慣れて仕事に余裕が出てきたことから、1組から宿泊を受けるようになり、現在は1日3組限定。部屋数は5室あるのに3組としているのはそういうわけ。
浴室は木の香りがしそうな造りで比較的シンプル。ほぼ無色透明でぬるめ。やわやわとまといつくような肌触り。にゅるにゅるでもつるつるでもないとろみあり。肌の上で何か転がしたような肌触りを入っているときに感じる。味は弱い塩味とゆで卵っぽい味。
上がるとき、最初するんするんとして後からべたつくようなきしつくような。つっぱられるちりちり感あり。汗止まらず。汗やばい。
湯口のお湯は一定ではなく、出ているときはドバドバ出ているのに、沈黙してさっぱり出てこないときもある。
これは間欠泉というわけではなく、男湯と女湯で切り替えたりしているためだそう。片方に出ているときはもう片方は止まるらしい。
なお「銭がめ」という名前の由来は、もともとの屋号であった銭を入れる瓶(かめ)から。決して銭にがめついわけではなく、ましてやポケモンでもない。
湯涌温泉 銭がめは取材して記事にしています。特にお部屋や食事に関しては記事の方に詳しく書きましたのでぜひご覧ください。⇒「銭がめ」湯涌温泉の奥、加賀藩主も寄った庄屋屋敷に湧く秘湯