子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★☆☆☆ 泉質★★★☆☆ お湯は熱め、濃い塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
なんでこんなに高いの~と、和倉温泉の宿を探して思った。大都市から離れた能登半島の先の方じゃん。なのに宿はのきなみ高級リゾートみたいな値段だよ。ああ、高級リゾートなのか…
和倉温泉と言えば加賀屋なわけで(さすがに私も名前は知ってる)、その加賀屋に引っ張り上げられる感じで、和倉温泉は標準価格が上がっているのだろうか。
だからあまり選択範囲は広くなかった。その中でこの花ごよみは、海は見えないが場所も比較的便利そうだし、お値段も予算内、でもって和倉温泉では珍しい源泉掛け流しらしい。というか、和倉温泉ってあまり源泉掛け流しが無いの?
一方では、それだけにいまいちな宿である可能性も高かった。だって場所もお湯もいいのにお値段安めでしょ?期待しないで行った方がいいのかな?
先に結論を書くと、確かにお値段それなりな部分もあるが(つまりもっと単価の安い温泉地なら、同じ値段でもっと満足度の高いところに泊まれる)、食事は美味しかった。特に刺身。ただし生姜はチューブだったけど。施設も高級感はないけど別にボロくはない。一番感動したのは夕食時に女将が各部屋を回って挨拶していたことだ。昨今、なかなか無いよ。
花ごよみの玄関前には源泉を流す手湯みたいなものがある。到着した時、夫が触って「あちっ」。すると通りすがりのおじいちゃんが「あっついよ~90度だよ~」と言った。手湯には危険すぎた。
お風呂は内湯のみ。男女で大きさが違うようで、9時に入れ替えることもあるから暖簾を確認して利用してという張り紙があったが、ついに滞在中は入替えは無かった。
浴室はタイル張りのごくシンプルなもの。縁に「わくたまくん」という和倉温泉のゆるキャラがずらっと並べてある。思わずふふっと笑っちゃう。かわいいじゃないか。ちなみに男湯では最初から湯船に浮いていたらしい。
湯口からはちょろちょろ少量の源泉を絞りつつ出して掛け流しにしているらしい。何しろ通りすがりのじいちゃんが言うには90度だ(分析表の記載では82.4度)。湯の花を濾過するためか湯口には布が巻いてある。
湯口に「湯元」と書いてあるが源泉は共同源泉。肌触りはきしつきがあり、海の水のようにしょっぱ苦い。
苦そうな焦げた薬臭と劣化した硫黄のにおいが少し。溜め湯に近い浴槽だが、全体的に熱め。湯上がりはなんとなくベタベタする。
あと暖簾がレース。レースの暖簾ってなんか昭和チック(既に令和だが、訪問時はまだ平成)。
朝食にはゆで卵が出たが、夫は玄関前の源泉で卵を茹でているところを目撃したそうな。あれって手湯じゃなくて、温泉卵製造槽だったんだと、後から思うわけ。あれだけ熱ければ、いわゆる温泉卵にはならず固ゆでになっちゃうよね。