子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 塩泉なので長湯に注意、お湯は熱いこともある
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
もともと夫が見つけて「面白そうな温泉、あなたこういうところ好きでしょ?」と言ってきたところ。
ただこの時は、函館市のキャンペーンを利用しようということで企画した旅行だったため、宿泊は諦めた。宿泊地は函館市で固めた方がお得だったから。でも日帰りで行ってみたらとても良かったので、次にこのエリアに行く時には優先的に宿泊候補にしようと考えている。
そんな感じで温泉は本当に良かった。
開湯800年と北海道最古の温泉と聞くと歴史の重厚さみたいなものを感じるが、「ユートピア和楽園」と「ユートピア」を名乗られると、妙にB級感を感じるのも事実。
なお、日本秘湯を守る会の会員宿(そう聞くと、今度はちゃんとした温泉感が増すのは何故か)
源泉は5本。それを混ぜているのか、一部を使っているのか詳細まではわからなかったが、源泉温度60度越えの上の湯と50度弱の下の湯の2種類のお湯を使い分けている。泉質はどちらもナトリウム―塩化物・炭酸水素塩泉だが、公式サイトによると上の湯は明礬泉(アルミニウムを含む)と塩泉が強く、下の湯は鉄分が強いとなっている。
知内温泉のお風呂は下湯を使った混浴露天風呂が一つ、男女別の浴室は上湯と下湯の浴室が別々にある。つまり、計3つのお風呂に入れるし、2種類の源泉に入れるわけ。なお館内で見かけた温泉分析書は3種類で、それによると下の湯を使った内湯は男湯と女湯では異なっていた。
なお、混浴露天風呂は今、脱いだ服を入れる籠を置いていないから、ロビーから自分の分を持って行くといいと受付で言われた。
全部制覇するつもりなら、混浴に誰もいないチャンスにまず混浴から攻めるべし。というわけで真っ先に混浴露天風呂にやってきた。下湯の男女別浴室を過ぎてさらに別棟へ廊下をいくつも抜ける。なかなか遠い。
それから外に出ると、木の間から車道が見えるものの屋根を掛けた雰囲気の良い露天風呂があった。
ほんのりと濁り湯。金属臭にフルーティーなにおいがする。44.5度ぐらいの気持ち熱めの温度で、肌触りはすべすべする。パイプから少し熱めのお湯が、その下からぬるめのお湯が出ていたが、そのどちらも金属臭にじゅわっとした舌触りがある。
次に露天風呂まで行く途中にあった男女別の内湯へ。ここも混浴露天風呂と同じ下の湯を引いているはず。
浴槽は二つあって、全体的に鄙びた雰囲気。片方の浴槽から溢れたお湯が、隣の浅い浴槽に入る仕組みで、こちらも湯口のある方は44.5度。
床に析出物による網目状の凹凸文様ができていて、棚田状のものができつつある。露天風呂よりお湯の鮮度が良さそうで、表面に油膜のような白い細かい粉によるマーブル模様も。湯口からは少ーし硫黄っぽいにおいもした。
最後が唯一、上の湯を使っているもう一つの男女別の内湯。ここのお湯が一番濁り湯になっていて鈍い緑色。
お湯の表面からは特に感じなかったが、飲んでみるとはっきりとした金属臭。肌の表面にふわっとした滑る層ができていて、これも下の湯とは違う印象。ここも元は床の析出物が凄かったと思われるが、危ないからか削ってあり、結果的にもう一つの内湯の方が凄いことになっていた。
そういえば、ここのお風呂で会った他のお客さんに、「あずまいね」と言われて、えーと、どういう意味だっけ?とその時悩んでしまった。今調べたら、「あずましい」で「気持ちが良い」。ということは、私が聞き違えただけで、正確には「あずましいね」だったのかもしれないなぁ。