子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩分が濃いので長湯には注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ キャンプ施設があり、露天風呂の景色も良い。脱衣所も綺麗。
子連れ家族のための温泉ポイント
函館から1時間弱の景勝地、国定公園にも指定されている大沼湖のすぐ近くに流山温泉という日帰り温泉がある。
正確には日帰り温泉というわけではなくて、大沼ふるさとの森自然学校という簡易宿泊棟やキャンプ場が併設されているのだが、いわゆる旅館やホテルの温泉ではない。
地図で見ると他に何もない場所で何故かぽつりと流山温泉駅というJRの駅があるが、ここはJR北海道のグループ会社 ジェイ・アールはこだて開発が運営している温泉になる(現在の運営はNPO法人大沼・駒ヶ岳ふるさとづくりセンター)。
大沼湖畔サイクリングの途中で立ち寄るのに立地も設備も源泉掛け流しなところも条件が良かったのだが、唯一の懸念はその日が定休日の水曜日だったってこと。
ただ、ウェブサイトには繁忙期は無休といった記述もあった。
ということは、お盆時期が無休になるのは確実と思うが、今日8月8日が営業日なのか休業日なのかこれが問題。
とにかく行ってみるかと思って道路標識に従って曲がってみる。
踏切を超えるとゆるいアップダウンのあるどこまでもまっすぐな道。
うわぁ、なんだか今日見てきた大沼湖畔の景色と違ってなんとなく北海道らしい感じ。
あまりにも道はまっすぐでしかも障害物がなかったので、本当にこの先に流山温泉があるのか不安に感じるほど。
でも心配はなかった。
道の右手に看板が立ってた。
今月中は休まず営業とも書いてある。
良かったよ。ここが定休日だったらさらに湖を離れて東大沼温泉旅館留の湯まで遠征するかしないか判断しなきゃいけないところだった。
流山温泉の敷地もとっても広そうだった。
さすがキャンプ場併設の北海道の施設だ。
不必要なまでに広い道が敷地を貫いていて、道の両側には合宿の学生なのかゼッケンをつけた子供がいるサッカーグラウンドやぽつりぽつりとテントが建つキャンプサイトがある。
キャンプサイトの奥は森でその向こうは印象的な駒ヶ岳。
景色の良い施設だ。
さらに道を進むと役目を終えた電車の車両が展示してあり、その隣に日帰り温泉?
うーん、日帰り温泉の建物っていう感じはしない、でもなんていったらいいんだろう・・・という真新しい三角屋根の建物が廊下で一部接続した形で二つ並んでいた。
後から知ったがこれらの建物はSamurai Artistの異名を持つ彫刻・作庭家 流 政之の作品なのだそうだ。「流」繋がりだろうか。
石垣みたいなところを通って入り口から入ると、中はこれまた洒落た感じ。
脱衣所も広々として都会的なつくりだった。
浴室は窓は広いが少し薄暗い感じ。
茶色っぽい濁り湯が広い浴槽を満たしている。
浴室はそれほど特徴的ではないが、ところどころに遺跡っぽかっかりアウトドアっぽかったりするオブジェなどがあって、やはり少し変わっている。
浴室の一角に露天風呂につながる出口があったので外に出てみた。
うわぁ、これは素晴らしい。
まず正面にドンと優美な駒ヶ岳がそびえている。
そして自然の中の岩風呂なのだが北海道っぽいというか、普通の和風の岩風呂とは全然違う。
周りも囲っておらず見下ろす立地でも無いのに開放感のあるワイルドさがあるというか、とにかく入って嬉しい雄大な景色の露天風呂。
明るい日差しの下で見ると、流山温泉のお湯は緑がかった茶色の濁り湯だった。
温度はぬるめでとにかく駒ヶ岳を臨む景観は絶品。少し入っただけで膝下がチリチリくるくらい塩分を感じる
これはこれは本当にサイクリングルートの途中にあって良かった。
水曜定休日でも8月無休で良かった。
北海道の温泉いいなぁ。