子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 低温浴槽あり、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり、休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
旅では何が起こるか判らない。もうとっくに飛行機に乗って羽田空港に向かっているはずだった。それが何故か温泉にいる。最後の一風呂を満喫しちゃってる。
飛行機が相当遅れることがわかった。しかし、もう帰るつもりでレンタカーも返却してしまって女満別空港で途方に暮れていた。
ANAはお詫びにと空港内の土産物店で使えるクーポン券をくれたが、ショッピングに使える時間なんてたかがしれている。それで急遽、女満別空港から近い日帰り温泉にやってきた。さっき入った「峠の湯びほろ」が近いと思ったが、もっと近いところがあったわけだ。それがこの「ひまわり温泉」。掛け流しとは嬉しいね。
行きはタクシーを使った。ここは別名「女満別農業構造改善センター」。町営で女満別老人福祉センターが隣にある。じっさいひまわり温泉の館内もなんだか福祉施設のようなカラー。事情を知ったスタッフの人たちはこれはまた難儀でしたねといろいろと世話を焼いてくれる。もうめちゃめちゃ親切だ。
場所柄、年配の人の利用が多い。シャンプーや石鹸の備え付けはないが、ドライヤーは無料。しまった、こんな時に限って先にスーツケースを自宅に送っちゃった。シャンプーもその中だ。悔しいけどここで購入する。
お湯はわずかな濁りがあるがほぼ透明。非常ににゅるにゅるする。そのせいで、床が滑りやすい。お湯のにおいはほとんどない。
お風呂は内湯のみの施設だが、浴室は十分大きく、浴槽が二つに仕切られている。この仕切りにいくつか開けられた丸穴からお湯が行き来する。それで浴槽の温度を高温と低温に変えているわけだ。
まめにスタッフのお姉さんが温度の調節にやってくる。高温浴槽は44度とけっこう熱めだよ。
空港への戻りはバスを使った。空港へ向かう路線バスは温泉前から手荷物だけで乗った私たちが場違いに思えるほど、大きなスーツケースを持ったお客さんばかりだった。
バスの車窓から見る雪原に夕陽が沈もうとしている。北海道の旅で思いがけない最後の温泉だった。