子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆ お湯の温度はぬるめ
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
2022年11月に立ち寄り入浴したのだが、2023年9月に公式サイトで閉業のお知らせが告知され、閉業なのかと思ったら、実はウェブサイトを管理する業者にサイトを終わらせたいと連絡した所、誤ってサイトではなく施設自体の閉業情報が出されたのだと話題になった。
そんな奇妙なことがあるんかいな?と思ったが、それから半年後にようやく過去のレポートをまとめるにあたって、再度公式サイトを確認したら、相変わらず閉業のお知らせが掲示されたままだった。どゆこと?
現在のGoogleマップでは「臨時休業」の文字。さらに調べを進めると、北海道事業引継ぎセンターの登録案件として、後継者募集中で休業していることが判明した。⇒参考 函館市にある天然温泉と地元の郷土料理が自慢。老舗旅館「恵山温泉旅館」の後継者を募集!
うーん…やっぱり駄目だったのか…。
それはさておき、まだ営業していた在りし日の「恵山温泉旅館」の話をしたい。というわけで、以下は2022年11月の立ち寄りレポート。
酸性泉で金属が入っていて温度低め。でも加熱しなくてもそのまま入浴できる温かさ。メタケイ酸含有量も多く、意外とその辺にごろごろあるような温泉ではない。
「確かこの辺に温泉あったよ」と夫。「あっ看板みっけ」と私。そんなノリで立ち寄った。函館市ではあるが街とは離れた活火山「恵山」にドライブで向かう途中のことだ。
海岸線から離れて少し山の方に入ったところ。鄙びた風情の一軒宿。
受付時に女将さんに「うちはぬるいよ、〇〇に行けば熱い温泉に入れるよ」と言われたが、夫が「ここに入りたいんです」と言ったら入らせてもらえた。浴室の電気は消えているから自分でつけて入ってねと。
木の床に木の浴槽!好きなタイプ。温度は37.8度で確かにぬるめ。壁には加水も加温も循環もしていない旨記載した張り紙があった。
ぬるいからスッと入れるしその瞬間の刺激はないけれど、時々思い出したようにピリッとするのはやはり2.2という酸性pHのなせる業。
金属のにおいは入っているときはそれほど強く感じないが、湯上りに肌からめちゃめちゃ立ち上る。鉄より銅みたいなにおい。味の濃い酸っぱさでライムのよう。
湯口の析出物は白に緑、お湯の中にも白い粉雪みたいな湯の花が舞っていた。これはなかなか入るべき一湯かもしれない。確かに施設は老朽化しているが、どうか後継者が見つかり、存続してもらえますように。