子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 赤ちゃん向けの設備は特に無し
子連れ家族のための温泉ポイント
広島の繁華街に泊まって、Googleマップを検索していて見つけた。マジか。泊まったスーパーホテル広島天然温泉・薬研堀りのすぐ裏に日帰り温泉施設がある。スーパーホテルだって一応温泉だけど運び湯だしほとんど温泉らしさのない規定泉の沸かし湯だ。この近くにまさか温泉が湧いているとは思いもしなかった。
しかし、通りはあまり風紀が良さそうじゃない。ぶっちゃけいかがわしそう。1本隣の通りは大通りで明るいのに、ここは昼からアングラな雰囲気が漂う。
しかも温泉の入っている同じビルにフィリピンパブとか入っている。めっちゃ入りにくい。まともな温泉なんだろうか?実は人工温泉の銭湯で、かたぎでない人しか来ていないとかそんな場所だったりしないだろうか?
つのる不安を押さえつつ、夜はさらに怖そうだったので暗くなる前に行ってみることにした。一応午後1時からオープンしていた。
1階にコインランドリー。入口の自販機のラクガキが既に治安悪そう。いやいや東京だってこんな雰囲気のとこ、いっぱいあるじゃん。先へ進むことにしよう。
音戸温泉は2階なので階段を上っていると、上から降りてきたおばちゃんがすれ違いざまに何か言ってきた。よく聞き取れなかったが、どうやら自分が店番で、席を外すから券売機で入浴券を買って、券はフロントに置いておいてと言ったらしい。
うん、たぶん繋ぎ合わせると、そう。それでそのようにした。下駄箱は下町の銭湯っぽさ漂う。
館内の浴室のドアはなんというか温泉とも銭湯とも違って殺風景。そして浴室内は夕方からそこそこ混んでいた。
タトゥーの人はいるが、殺伐としているふうはない。常連のおばちゃんたちが日常的に利用しているようす。
浴室は中央に薬湯風呂、壁際には三つ浴槽が並んでいて、①左から3人用のジェットバス、②元は気泡浴だったらしいが今はシンプルな浴槽、③水風呂という順番で並んでいる。
温泉は一番左のジェットバスの浴槽から入り、溢れた分が隣のシンプルな浴槽に流れ込むようになっている。
カランはシャワーが固定式。シャンプー、ボディーソープなどのアメニティは無し。この辺は街の銭湯っぽい。
浴室全体が薬湯風呂のおかげで薬草臭くなっていて、この薬湯風呂はヨモギなどいろいろ入って濃いオレンジ交じりの茶色の濁り湯になっている。ぱっと見、知らないとまるでこれが濁り湯の温泉みたいな存在感だ。
ちなみにジェットバスはジェットの影響で白濁している。隣のシンプル浴槽は透明、水風呂は浴槽内が青いので青く見える。壁の張り紙によると、温泉浴槽は成分、マンガンなどと消毒剤の影響で、タオルが茶色く染まると書いてある。
また壁には昭和59年のものとされる分析内容がパネルになって貼ってあり、そこにはここの温泉はナトリウム―塩化物泉で20度だったと書いてあった。現在は弱放射能―ナトリウム・カルシウム・塩化物冷鉱泉で、温度は17.1度、pH7.0、1分間に20リットルを動力掲揚している。5%加水してから加温循環しているもよう。
お湯はしょっぱいがそれほど強いパワーは感じない。でもさすがによく温まり、湯上がりはつるつるする。セロリのようなにおいがするのはこの辺の塩化物泉の特徴?それとも消毒臭?肌触りはキシキシ。
行ってみた結果、特に昼間は怖くなかった。そしてちゃんと温泉だった(失礼な!?)。サウナ付きでこの金額は安い。