子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★★ 脱衣所に畳のベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
瀬戸内海の島では小豆島に次ぐ大きさの大崎上島。それだけの面積がありながら、本州とも四国とも橋が繋がっていない。周辺の大きな島のほとんどは既に橋で繋がれているというのに。
だからこそ離島ならではの時間の流れがある。この島に来るためには本州・竹原からフェリーで25~30分かかる。この決して長くはないが、不便なアクセスがこの島を離島たらしめる。
「きのえ温泉 ホテル清風館」は島唯一の温泉ホテル。源泉は近くの「木江ふれあい郷土資料館」のところで湧いている。ふるさと創生1億円で例にもれず自治体が温泉掘削、なかなか出なくてあと少しと掘り続け、やっと湧いた時には拍手喝采。
その自治体所有の源泉を現在使っているのはここだけ。キャッチコピーは「瀬戸内海の特等席」。
男女ともお風呂の作りは同じと聞く。循環はしているが高張性のしっかり濃度のある温泉で、海水と違って湯上がりはさっぱりするのが特徴。
露天風呂はまさに絶景。さえぎるものなく、穏やかな多島美は瀬戸内海ビューならでは。
お湯は無色透明で湯の花もなくクリアなもの。少しキシつく肌触り。そして猛烈に苦い。しょっぱいはずだけど、しょっぱさをあまり感じないほどに苦みが強い。
そして本当に湯上りは疲れが取れるようなスッキリ感と、穏やかな温まり感がある。
離島としては大きいが、大きすぎないのどかさのある大崎上島を満喫するのに、とても良いペース基地だと思う。大崎上島には独特の島時間が流れている。旅色の取材で訪れたが、きっと仕事でなければ来ることは無かったと思う。ここに来て、ここを知ることができて良かった。