湯端温泉

洒落た貸切温泉施設 子連れやカップルにお勧め

  • 所在地 群馬県多野郡吉井町多比良3309-1 TEL 027-384-8602
  • 泉質 ナトリウム-塩化物冷鉱泉(弱アルカリ性低張性冷鉱泉)
  • 公式ブログURI http://ameblo.jp/yubataonsen/
  • 日帰り温泉受付時間 午前10:00~ (その日の宿泊状況によって変わるので終了時間は問い合わせを)
  • 日帰り入浴料(1時間まで) 大人 600円、小人(3歳以上) 300円
  • 素泊まり料金 大人3,650円、小人1,500円
  • 定休日 火曜日~翌日の午後3時まで
  • 設備等 貸し切りの浴室2ヶ所、カフェ兼休憩室、素泊まりの客室
  • ※温泉は基本的に貸し切り利用のため、事前に電話連絡してください。先客がいる場合はお風呂が空くまでカフェで待てます。
  • ※リニューアル前の古い湯端温泉のレポートはこちら
[2012年8月のデータ ただし入浴料・営業時間は2015年3月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ お湯の温度は自分で調節できる。塩分が濃いので長湯には少し注意。
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 貸し切り風呂なので赤ちゃん・子連れ・カップルにお勧め。都会的な雰囲気。

湯端温泉 宿泊体験レポート

湯端温泉の外観 湯端温泉の外のお風呂、ゆばたのゆ

 それはある日届いた一通のメールだった。
 10年ほど前に立ち寄り、おばあちゃんが一人で応対してくれたあの忘れ難い湯端温泉からで、お孫さんと名乗る人物から施設をリニューアルして電話番号が変わったので修正してほしいという内容だった。

 メールのやり取りをするうちに、リニューアルした湯端温泉を見たくなった。
 突然思い立った8月初めの四万温泉積善館の一泊旅行の帰り、さらに突然思い立って新生湯端温泉に立ち寄り、そのまま素泊まりをお願いしてしまった。
 応対してくれたのは優しそうな若いお孫さんご夫婦。
 何より古めかしかった施設が今風の都会的なスペースに生まれかわっていたのが一番驚いた。

 単純に経営者の世代交代というだけでない、まったく新しい湯端温泉を見た。

ゆばたのゆの浴槽 湯端温泉の源泉湯口
敷地入口にある外のお風呂 湯口からはひんやりする源泉が

 お風呂は二か所にある。
 外のお風呂と中のお風呂だが、外と言っても露天風呂というわけではない。
 「ゆばたのゆ」という看板の下げられた別棟になっているものだ。

 どちらの浴室も男湯・女湯という区別ではなく完全貸し切り制で使用しているため、赤ちゃんや小さい子連れの家族、またはカップルなどにもお勧めできる。

 投入している湯量の関係から、ご主人は温泉が好きな人には外のお風呂をお勧めしているそうだ。
 源泉温度はごくぬるいので、湯口からはほとんど冷たいとも言える源泉を入れ、浴槽内でボイラーを使って加熱している。
 ボイラーは脱衣所からタイマー設定ができて、好みの温度になるまで加熱して入浴することができる。特に夏場は源泉を活かしてあまり加熱しないのが良い。
 ただ、ボイラーを止めて長湯をしていると、源泉投入によりどんどん浴槽内は冷えてくる。好みの温度を保つのはなかなか難しい。

 浴室内には磯海苔のような籠もったにおいが漂うが、湯口からはほんのりと茹で卵のにおい。海と山とが入り混じったような源泉で、するりとした肌触りと強い塩分を感じる。

 この温泉にただ一つの弱点があるとしたら、それは湯量の少なさに尽きる。
 本当はドバドバと使いたいのだろうが、たらたらとしか湯船に入らない貴重な源泉は大切に使いたい。
 濃いからと言って、安易に希釈しないことを有難いと思う。

湯端温泉の部屋(素泊まり可能) 湯端温泉の受付棟の浴室
素泊まりできる客室と、館内のお風呂

 日帰り温泉は2012年春から再開しているが、宿泊の方はこの夏から始めた。
 シンプルながら真新しく清潔な部屋で、後は共同でも構わないので冷蔵庫がひとつあると嬉しい。

 素泊まりが基本だが、温泉が空くのを待ったり湯上がりにくつろいだりできるカフェスペースで夕食がてら釜飯を食べることもできるし、オプションで簡単な朝食を付けてもらうこともできる。

 中のお風呂は外棟の浴室よりも少し狭いがやはりセンス良く作られており、桧の香るちょっとした涼みスペースが併設されている。
 こうしたちょっとした心配りが嬉しい。

湯端温泉のカフェ 湯端温泉のカフェとテラス
洒落たカフェ オープンテラス席もあり温泉待ちにも、湯上がりにも

 湯上がりにテラスでくつろいでいると、10年前に当時の湯端温泉で出迎えてくれたおばあちゃんがひ孫(今のご主人のお子さん)を連れて涼みにみえた。
 テラスからは日本の原風景とでもいうべきか、田園と里山の景色が臨め、虫の声がやかましいほどに響いている。
 6月から7月初めにかけては夕刻蛍の舞う幻想的な様子も楽しめる。
 田んぼを渡る風が心地よい。

 「ずっとおじいちゃんの温泉を継ぐのが夢でした」
 こう語る若いご主人の人柄と真剣な姿勢が、新しい湯端温泉を導いていく。

湯端温泉のテラスからの景色 湯端温泉と田園風景
テラスからは6月から7月初めには蛍も見られる

近隣の子連れ遊び場情報

  • 群馬サファリパーク(温泉日記に遊んだ記録あり)
  • ハイウェイオアシスららん藤岡(観覧車などもあり、高速からも一般道からもアクセスできる)(温泉日記に遊んだ記録あり)