子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 内湯は少し熱め、露天風呂は適温
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
餃子のチェーン店と老舗温泉旅館のコラボ? 最初はなんのこっちゃと思った。以前老神温泉を訪れた時は寄らなかったけど東明館は普通の和風旅館だったはずだ。それが最近東明館の名前を聞くと、必ず「ぎょうざの満州」がくっついてくるので、なんで餃子なんだろうと不思議に思っていた。
行ってみたところ、本当にぎょうざの満州と温泉旅館が合体していた。潰れかけた東明館を地元出身の餃子の満州の経営者が買い取って旅館業を続けたらしいという話もある。
そんなユニークな温泉旅館であるから、館内にぎょうざの満州のレストランや生餃子などの土産物売り場がある。
また宿泊プランは素泊まりまたは朝食のみで、夕食は館内の餃子の満州レストランに食べに行くスタイル。餃子が苦手で無ければなかなか面白い宿だ。
浴室の造りはいかにも老舗温泉旅館という感じで、館内の餃子レストランとのギャップが面白い。館内には他に宿泊者専用のキッズコーナー、卓球台、ランニングマシーンなどもある。
お風呂は内湯と露天風呂で源泉が違うようだ。
内湯は老神らしい綺麗なうす濁り湯。淡い翡翠色と形容したい。こちらで使っているのは老神3号泉と思われる。3号泉はもともと廃業した別の旅館の所有だったと思われる。
掛け湯しただけでスッと鼻に入ってくる金属臭。それも錆びじゃなくてかなり新鮮なやつ。Fe0.3とそんなに鉄分は多くないはずなのに。湯口には少しゆでたまごっぽいにおいもあるが、とにかく湯船からははっきりした金属臭。白と黒の湯の花があって温度はちょっと熱め。
一方、露天風呂は無色透明。こっちはゆでたまごのにおいがはっきりしていて、味もゆでたまご+苦味。内湯と違って金属臭は感じない。
露天風呂の方は昔から東名館で使っている老神4号泉らしい。こちらも白と黒の湯の花があった。なお、内湯、露天風呂ともに源泉掛け流し。
老神温泉は風光明媚な土地で、特に紅葉の時期など美しい。廃業してしまった宿なども見受けられるが、もっと見直されて良い温泉地だと思う。