子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★☆☆ 温度はぬるめの浴槽もあり
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 休憩室有り
子連れ家族のための温泉ポイント
交通の要所、高崎。この高崎駅で新幹線に乗るまで時間が取れそうだったので、近くの温泉を探した。そうして見つけたのがここ、さくらの湯。徒歩15分?いいじゃない。私は15分歩くぐらい苦にならない。下手にローカル線やバスに乗らなきゃ行かれないようなところだと時間のロスが大きい。それに道もわかりやすそうだ。
歩道を歩きながらポケモンGOを起動すると、この道程、やたらとポケストップに馬頭観音ばかり現れる。馬頭観音は養蚕の守り神でもある。そういえば群馬には世界遺産の富岡製糸場もあったっけ。製糸業のさかんなお土地柄なんだよねと改めて思う(ポケモンGOのおかげで)。
早足だったせいか、13分も掛からずに到着したさくらの湯は、住宅地に溶け込むようにあった。日帰り温泉という雰囲気じゃ無い。もともと旅館だったのか、洒落た門があり、ちょっと隠れ家風にも見える。
浴室は1階と2階にあり、休憩室もそれぞれ1階と2階にあった。この日は2階が女湯。駅から徒歩圏だが源泉掛け流し。
浴室は意外なレトロ感。壁は一面細かいタイルで、それが不規則に色違いになっている。さらにこれ、お湯に浸かると湯面にタイルが映り、黒ずんだ境目がグラデーションになり、明らかに昭和レトロな空間にもかかわらず、まるでデジタルなサイバーパンクの世界のよう。
洗い場の後ろに2ヵ所、源泉の掛け湯槽。浴槽は三つ並んで大中小。大の中央に湯口があり、ちょっと熱めの湯が溢れて、昔は打たせ湯だったらしい小へと流れていく。おかげで小は体温に近いぬるさとなっていた。
お湯の色は浴槽の底や流れていくところが黒く染まっているので黒いように見えるが、実際はすまし汁のような薄濁り。よく見るとその色は墨汁を薄めたような群青色を淡くしたような。
肌触りはきしつくでもなく、にゅるつくでもなく、吸い付くでもなく、不思議なすべすべ感。においは淡い華やぎのある臭素臭?
常連さん曰く、ここは有名人がお忍びで来る温泉。そういう人はサングラス掛けたまま湯船に浸かるとか、まことしやかに教えてくれる。
他にも、このお湯で髪を洗うと良い、駅前の安いホテルニュー赤木が同経営だから泊まるとタダで入れる、高崎駅の西口に100円のレンタサイクルがあるからあれを使うとここは便利、自転車は返却すれば100円戻ってくるから実質無料よとなんでも教えてくれた。
私は普段、コンタクトレンズが乾くのが嫌で日帰り温泉では頭を洗わないのだが、そこまで言うならと洗ってみた。源泉掛け湯槽で流すのよとアドバイスを受けて、洗った髪は掛け湯槽のお湯で流した。
するとどうだろう、本当にいい感じに髪の毛が決まる。絶対オススメと言うだけある。どこまで本当かわからないが、さくらの湯はリンスいらず、硬い髪は柔らかく、腰のない髪はふわっと、さらに頭のおできまで良くなった人がいるとか。
湯上がりの肌はすべすべ。門のところ源泉らしいものがあり、帰りがけに手を入れてみるとこちらはちょっとぬるい。金気臭ははっきり。
とにかくこの温泉に行ったら源泉掛け湯槽のお湯で髪を洗う!これは私もオススメする。あとぬるい小浴槽でゆっくり疲れを取る。この二つは絶対。