子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★★ 湯温は適温、泉質は特に刺激なし
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 3時間料金以上なら休憩室の利用が可能
子連れ家族のための温泉ポイント
「群馬県内の温泉を何十も回ったけど、ここより良い湯には巡り会えなかったねぇ」と地元の人が絶賛するのがここ、諏訪峡温泉 温泉センター諏訪の湯。
実際に湯船で話をさせていただいた方も小学生の曾孫を持つ80代の女性だったが、矍鑠としてどう見ても60過ぎにしか見えなかった。
恐るべし。
若返りの湯なのだ。
場所は関越道水上IC近く。
利根川を渡る手前を右へ折れる。
利根川と上越線に沿って少し南下すると、諏訪の湯の看板が見えた。この看板が無いと辿り着けない。目立たない細い坂道の先にある。ちょうど利根川の畔だ。
諏訪峡梁の先、少しくたびれかけた地味な建物が温泉センター諏訪の湯だ。
10時オープンなのでまだ開いたばかり。
それでもちらほらお客さんが入っているようだ。
あちらこちらに貼られた張り紙も年代を感じさせる。
ここを選んだ理由の一つは入浴料金。
休憩室を使わなければ大人300円と大変お安い。
ここは内風呂のみ。露天は無い。
男湯も女湯もほぼ同じ作り。
壁の片面がごつごつの岩で、浴槽の底は青っぽいタイル張り。
岩の壁がちょうど男湯と女湯の境になる。
縁のところが二ヶ所ほど低くなっていて、そこからざぶざぶと掛け流されている。こちらのお湯は自噴掛け流しが自慢だ。
それほど熱い湯ではないが、子供たちにとっては少し熱かったようだ。掛け湯を嫌がる。
シャワーで流そうとしたが、シャワーのお湯のカランはいくら捻っても水しか出てこなかった。
仕方なく子供たちに自分たちで浴槽のお湯とカランの水をまぜさせて掛け湯させた。
そんなに冷やさなくてもたいして熱いとは思えないのに。
臭いはゆで卵の臭い。それもかなり傷んだゆで卵。さらにちょっと下水のような臭いも混じっている。
肌触りはきしきしとしながらも、湯から出ると僅かに油分があるようなぬるぬる感もある。
飲むと味は特に何の味がするというわけでもないのだが、舌に引っかかるようなきしきし感がやはり強い。
乾くと塩泉のように突っ張る。
何かと複雑な温泉だ。
どうにも一筋縄ではいかない。
しかも何か訴えかけるものがはっきりしている。
言葉に出来ないのがもどかしい。
それほど熱いわけではないのに、驚くほど温まるので入りっぱなしではいられない。出ては入り、入っては出てを繰り返す。
のぼせて窓から外の風を顔に当てると、川縁の夏の緑が眩しかった。
すっかり満足して入り口へ戻ると、子供たちはパパと源泉を飲んでいた。
館内にも飲泉用の蛇口がある。
ここの温泉は1Kg中、2.50mgのフッ素が入っているそうだ。
虫歯予防にも効くとか。