花咲温泉 しんめいの湯

民宿せみね山荘の経営する小ぢんまりとした日帰り温泉

  • 所在地 〒378-0412 群馬県利根郡片品村281 TEL 0278-58-3292
  • 泉質 アルカリ性単純温泉
  • 公式サイトURI http://www.oze-info.com/semine/
  • 日帰り入浴受付時間 11時~21時
  • 日帰り温泉入浴料 大人500円(2時間)、子供300円
  • 設備等 男女別内湯、大広間休憩室など
  • 定休日 年中無休
[2008年2月のデータ ただし入浴料等は2014年12月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★  泉質は問題なし
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆

花咲温泉 しんめいの湯 体験レポート

花咲温泉しんめいの湯の外観 花咲温泉しんめいの湯の休憩室
花咲温泉 しんめいの湯の外観と休憩室

 しんめいの湯はせみね山荘という民宿が経営するこぢんまりとした温泉施設だ。
 この辺りには他にも日帰り温泉が多く、車を走らせている間にも摺淵温泉 水芭蕉わたすげの湯だとか、花咲の湯だとか次々と看板があらわれる。
 それらの看板を見ながら県道から武尊方面に曲がるとそこはちょっとした民宿街のようになっている。

 連れてきてくれた友人のyuko_nekoさんは武尊事情にも詳しく、「この辺の民宿は以前はかなり寂れていたんだよ。温泉が出たのは割と最近で、そうでないとあまり売りもないものね」と教えてくれた。
 確かに今は民宿のほとんどに温泉が引かれているようだ。
 家庭的でリーズナブルな民宿で温泉にも入れるというのは消費者にとってはなんだかお得で嬉しい気がする。

 しんめいの湯に到着して、先に食事内容についてうかがうと、うどんと釜飯ができると言う。
 もう昼食にしては遅い時間だったので、夕食に響かないようきつねうどんを注文した。
 「お風呂に入る前に食べる? それとも後?」
 ちょっと考えて、お風呂の後にした。そうすれば、お風呂から上がったときにちょうどうどんができているに違いない。
 「じゃ、先に入ってきますので」

花咲温泉しんめいの湯の女湯 花咲温泉しんめいの湯の湯口
花咲温泉 しんめいの湯の浴室と湯口

 浴室は受付の真後ろだった。
 どうも誰も入っていないようだ。
 それほど大きくはない岩風呂で、4、5人サイズだろうか。露天風呂などは無い。広すぎないところが逆に落ち着く。他に誰も入っていなければ十分な広さだ。
 お湯はとろみがあって無色透明。
 ほんのりと何かの臭いがするが例えるのは難しい。
 軽いきしつきとすべすべする感じが共存している。

 何故かどぼどぼと出ている湯口のお湯は循環湯で、浴槽の底に這う白っぽいホースから源泉が出ているようだ。
 ホースを持ち上げて源泉に触れた。
 湯口からこっちを出せばいいのに、なんて勝手なことを思う。

 しんめいの湯のお風呂をゆっくり堪能して、そろそろ出ようかと私たちが思った頃、どやどやと他のお客さんたちが入ってきた。
 ちょうどアフタースキーに温泉に入ろうと思う客が来る頃合いらしい。
 玄関の辺りも賑やかになってきた。

花咲温泉しんめいの湯の食事受付 花咲温泉しんめいの湯のうどん

 お風呂上がりにぴったりのタイミングでおじさんはうどんを出してくれた。
 喉が渇いたので自販機で飲物を買って、しんめいの湯の休憩室でくつろいだ。
 休憩室の真ん中に置かれた大型ストーブに火を入れながら、おじさんは昨今の灯油代の高騰を嘆いた。
 「20リットル入れても一日で使い切っちゃうんだよ」
 原油高のあおりを受けて、しんめいの湯がつぶれちゃったら困る。
 「豆腐が入っているのって変わっているかな」
 きつねうどんは揚げだけじゃなくて豆腐入り。
 お腹が空いていたから息も付かずに食べてしまったが、見た目より量は多くてお腹一杯になってしまった。今夜の夕食が全部食べられるか心配になるくらいに。

 こうしている間にも次々と入浴客がやってくる。
 さっきまでの閑散とした雰囲気が嘘のようだ。
 休憩室にはおじさん手作りの切り絵が飾られている。
 ちょっと癖があるけど気さくなおじさんのやっている手作り感溢れる親しみやすい日帰り温泉、それがこの花咲温泉しんめいの湯だ。