子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯温は適温、泉質は少し滑りやすいので幼児連れは注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ ベビーベッド有り、休憩室有り
子連れ家族のための温泉ポイント
1982年に作られたというので、いわゆる自治体による公共日帰り温泉としては草分け的存在だ。
10年後に温泉センター前にJR吾妻線の小野上村温泉駅が設けられ、鉄道でアクセスできる駅前温泉となった。
美人の湯として知られ、施設内ではこの温泉を使ったローションなども販売されている。
何度もこの温泉の前を通過しながら、なかなか立ち寄る機会が無かった。
最初の一回を逸してしまうと、どうも縁が無くなってしまう所というのはあるのだ。
何故逸してしまったかというと、駐車場で何やら祭りの準備をしていたからだ。
GWのその日、小野上村温泉センターでは湯くみの儀や郷土芸能の披露を行う小野上温泉祭りを行うことになっていた。
当時は子供がまだ小さく、極力人ごみを避けていた。今ならむしろお祭りなら喜んで参加したと思うと残念な気もする。
ちなみにそのときは小野上村温泉センターを諦めてあづま温泉桔梗館へ行き、そこでも外まで鳴り響くカラオケの音に閉口して退散、結局岩櫃城温泉くつろぎの湯に入った。
残念ながら岩櫃城温泉は我が家のお気には召さず、しばらく群馬のセンター系はカラオケばかりでいまいちといった印象を残してしまった。
払拭するにはしばらくかかったように思う。もったいない話だ。
ようやく再訪したのは2004年の秋。草津へ向かう途中だった。
センター系温泉のはしりというだけあって、中は少し古びた感じも出ているが、まだ十分に綺麗にしてある。
脱衣所がL字型で変わっている。ベビーベッドはないが長椅子が沢山ある。
浴室は二つに仕切られていて、中央から湯を出している丸い浴槽(弱い圧注浴もある)とジャグジーのある場所と、四角い岩風呂に分かれている。
露天風呂には飲泉用のコップもある。三角に屋根がついていて、今日は雨なのでみんな屋根の下に避難していた。
お湯の感触が不思議な感じ。
とろみがある。
少しにゅるにゅる感があり、オイリーなぬるぬる感もある。
でもなんと言ってもこの、美容液みたいなとろみがなんともいえないなぁ。くせになりそう。
温度は41.4度の適温で、でも常連さんは今日はぬるいと不満顔。
塩味は薄く、わずかに苦みがある。舌にオイルのまったりとした感じが残り、あと乾くような感じもある。
臭いも薄いが僅かに磯海苔のような臭いがする。
肌が乾くと塩泉特有のぴりぴりとつっぱるような感じがある。
久ししぶりの群馬の温泉、やっぱり群馬だよね。
私は群馬の温泉が好き。
湯上がりの肌もすべすべとして、しかももっちりとした保水効果もある感じ。
ここの美肌温泉は名前倒しじゃないようだ。
露天風呂からの景色は取りたてて良いわけではないが、塀の奥にわずかに見える山々が、白く煙り山水画のような雰囲気を醸し出していた。
おや、猫も露天風呂に遊びに来たよ。