子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ 泉質は問題なし
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
尾瀬方面から支流を集め南へと流れ下る片品川の上流から、尾瀬戸倉スキー場、尾瀬岩鞍スキー場、かたしな高原スキー場といくつもスキー場が並んでいる。
この中で、かたしな高原スキー場というのはちょっと個性的なスキー場だ。
イメージキャラクターはディックブルーナのミッフィー。
私なんて自分が子供の頃読んでいた絵本から、つい「うさこちゃん」と呼んでしまうけど。
ミッフィーを担ぐだけあって、とにかく子供に優しいスキー場。
そのかたしな高原スキー場で遊ぶのに便利な場所ということで、片品温泉旅館こばやしに宿を取った。
片品の旅館こばやしは、料金から考えて民宿的な宿だと思っていたが意外に立派な建物だ。
昨晩泊まった湯宿のみやま荘よりはちょっと高めだが、それでもスキー場近くの温泉旅館にこのシーズン二食付きで泊まるとしたら、普通ならもうちょっと予算が必要だと思うところだ。
入り口を入って直ぐに囲炉裏がある。
囲炉裏のスペースは一段高くなっていて畳敷き。周りに本や漫画がぎっしり詰まった本棚が置かれている。
暇なので漫画をぱらぱら捲っていた私に、宿の人がどうぞとみかんをふたつくれた。
部屋も綺麗でそこそこ広かった。
私たちの部屋の隣にまるでお風呂場のような男女別の暖簾が掛かっていたが、それは大浴場ではなく何故かトイレのスペースだった。拍子抜け。
当時あった旅館こばやしの公式サイトではTOP頁に温泉うんぬんと書いていなかった。
一応「館内のご案内」などクリックしていくと、天然温泉を引いていると書かれているが、どんな温泉なのかといった記述は無い。
そのせいか、温泉目当てに寄る人もあまりいないのか。
後でフロントで立ち寄り入浴できるかうかがってみたが、受付時間はもとより料金すら「500円ぐらいかなぁ」と至極適当であった。
そんなこんなで泊まるまではあまり温泉の期待はしていなかったのだが、意外にも良い温泉だった。
閑野湯という単純泉を引いていて、色は無色透明ながら湯の花も少し。
柔らかいゆで卵のような硫黄の臭いもして、特に湯口の近くではそれがはっきりと嗅げる。
肌触りは軽くきしきしとしたもので、湯上がりはすべすべと滑るよう。
お風呂はおまけ程度と思っていた私はかなり満足した。