子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温はぬるめ、泉質は特に刺激なし
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 赤ちゃん向けの設備は特に無い
子連れ家族のための温泉ポイント
世の中に美人の湯は多いが、日本三美人の湯と呼ばれるとなると格が高いような気がする。
首都圏から最も近い三美人の湯はここ、群馬県の川中温泉だ。ちなみにあとの二つは和歌山の龍神温泉と島根の湯の川温泉だそうだ。いつ誰が言い出したものかは謎に包まれているらしい。
さて川中温泉というだけあって、ここは本当に川の中から湧いているとのこと。中世前より使われていた歴史ある温泉で、源頼朝の旗本、重田四郎が療養したとの言い伝えや、江戸時代には応永寺という寺の了牛和尚という人が湯小屋を立てたなどの記録が残されている。
訪ねたのは2002年の1月。晴れ渡った真冬の午後だった。
場所は国道145号線を、まもなくダム底に沈む川原湯温泉の手前で、川中温泉の看板が見えたら右折して沢沿いに少し入ったところだ。
以前からこの辺りに来る度に、そんなに美人になる温泉ならぜひ一度入ってみたいと思っていた。
入り口に大きく「日本三美人の湯」と書かれている。到着したのが1時半。早速フロントで立ち寄り湯ができるか伺ってみると、2時半から宿泊客のチェックインなので、それまでにあがってほしいとのこと。
まあ、一時間あれば子連れでもなんとか入れるかと料金を払う。
廊下は寒々としていて、トイレなどはかなり古そうだ。
浴室は手前から、女湯、男湯、大湯(露天風呂入り口)、薬湯と、のれんが並んでいた。
廊下に露天風呂の女性専用時間が記載されていたので、さては露天は混浴かなと思いつつ、大湯(露天風呂入り口)ののれんをくぐると、中に入っていた夫が出てきて、ここは男湯だという。仕方なく、戻り、女湯と書かれた入り口から入った。
後から聞くと、露天風呂は廊下をさらに先に行ったところに入り口があって、その外だそうだ。しかし、今の時期は大変ぬるいとの注意書きがあったそうで、夫も写真だけ撮って入らず戻ってきたらしい。
この露天風呂は混浴で、写真を見ると大変雰囲気が良さそうだ。入り口があんなに判りにくくなければ入ってきたと思う。今思い返すと残念でならない。
内湯はけして広くはないが、鄙び具合がちょっといい感じ(画像は男湯)。源泉温度が低いので沸かしているが、浴槽のお湯はさほど熱くなく、さっぱりしている。
美人の湯というので入浴中からつるつるとかすべすべとかする感覚があるのかと思ったら、、これがまったくしない。
あれあれ?と思ったが、美肌効果は上がった後に初めて判る。
タオルで体を拭くまもなく、指が肌の上をするすると滑るような不思議な感触。それは、つるつるでもすべすべでもなく、言葉にするなら「さらさら」というのが最も近い。何もしていないのにまるでベビーパウダーをはたいたようだ。
流石は日本三美人の湯…やはり実力派だった。