子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温はぬるめ
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★★ 脱衣所にベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
群馬県のぬる湯の名湯。道のどん詰まり、その先はもう通行止め。お風呂で会った人が言っていた。自分はいつも一週間泊まる。時期的には5月がギリギリで、もっと温かくなるとアブが出てくる。だから冬が最高。上がって少し寒いくらいでも、部屋に戻ると温まっていると。
宿泊は通常の2食付きのほかに、少しお手頃な湯治プランというのもあって、こちらは2泊からの受付。この湯治プランで泊まってみた。お部屋もアメニティも普通に良かった。食事は湯治向けで少なめだが、自分にはそれでもご飯の量が多いぐらいで、このご飯も頼めば最初から減らしてもらえるということだった。
湯治プランは必然的に連泊になるので、おかずは毎日少しずつ変えてもらえる。ふりかけやドレッシングはセルフと自由度が高い。
お風呂は脱衣所は混浴、男湯、女湯がそれぞれにあり、女湯は女湯脱衣所からしか行かれないが(当たり前だが)、そのほかは全部の脱衣所から混浴露天風呂には直接出られるようになっている。つまり女性は女湯脱衣所で湯あみ着を着て混浴露天風呂に移動できるわけ。
源泉は39度のぬる湯で、どの浴槽も非加熱。これはなかなか凄いこと。冬季も含めてギリギリそのままで入れる温度に加えて、安易に加熱していない。温度が下がる前に浴槽に注げる鮮度も恵まれている。源泉湧出地はすぐ裏手とのこと。
混浴露天風呂、混浴内湯、女湯露天風呂、女湯内湯の順番に入ってみた。お湯は無色透明で、ほんのり硫化水素臭。湯口からは時折金属臭も。肌触りはキシつきつつも滑らか。
女湯内湯を除き温度は38.7度、女湯内湯は少し低く37.6度だった。いずれも体温よりはちょっと高い程度だが、この1度の差はけっこう大きく、他がずっと入っているとのぼせそうになるのに対し、女湯内湯だけはいくらでも入っていられる。入りながら寝そうになる。
一方、泡付きが断然よかったのは女湯露天風呂。上から見下ろすだけで大きな泡が上ってくるし、よく見るとお湯の中に細かいアワが大量に漂っている。これらの泡は一気に肌につくのではなく、入ってしばらくするとぎっしりついているのに気が付く感じ。
ご主人曰く、泡付きはバルブの調節で変わったりするそう。ちょうどこの時はたまたま女湯露天の源泉投入量が多かったかもしれないと言っていた。それはラッキーだったね!
湯上がりは乾くまで少しべたついて、乾いた後はとてもサラサラ。
それから館内には猫がいる。モノ、ラル、ムースと3匹いるようだが、よく姿を現すのはモノ。でも姿を見せるからと言って寄ってくるでもなく泰然自若としていつも眠そう。
ラルは懐かないらしいが、背中を丸めながらニャーニャー鳴きながら構ってほしそうにスリスリしてきたりする。ムースには会えなかった。モノとラルは元捨て猫だったが今は浜屋旅館の看板猫。