星尾温泉 木の葉石の湯

南牧村の共同浴場兼日帰り温泉

  • 所在地 群馬県甘楽郡南牧村星尾1162 TEL 090-4733-4939
  • 泉質 ナトリウム・カルシウム―炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉(低張性中性冷鉱泉) 源泉名:星尾の湯
  • 入浴料 大人1000円、4歳~小学生500円
  • 営業時間 11時~18時(最終受付17時半)
  • 定休日 月曜日~木(祝祭日のぞく)すなわち金土日祝日のみ営業
  • 設備等 男女別内湯、囲炉裏休憩室、レストラン(現在は団体予約以外休業中)など
  • 公式サイトURL https://hoshio-onsen.nanmokushoko.com/
[2023年10月のデータ ただし料金・営業時間は2025年1月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★★ 泉質★★★★☆  
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドやベンチ無し

星尾温泉 木の葉石の湯 体験レポート

群馬県南牧村
星尾温泉のある南牧村の通り

鄙びた地域にあるそれほど大きくない内湯のみの日帰り温泉に、入浴料千円は高いと感じるかもしれない。しかし、沸かさないと適温にならない冷鉱泉で、かつここに温泉施設を再開するまでの苦労を思えば、納得のいく金額かと思える。

星尾温泉の看板
星尾温泉の看板

群馬県西南にある南牧村(なんもくむら)は高齢化率日本一。むろん人口も少なく現在進行形で過疎が進んでいる。隣接はしていないが、比較的近くに長野県の南牧村(みなみまきむら)があり、よみがなは違えど同じ字を書くので紛らわしい。

高台にある星尾温泉
高台にある星尾温泉

「木の葉石の湯」は車道から少し上がった高台にあり、この坂を上っている時から薪の燃える香ばしくいいにおいがする。雨の日だったので湿った土のにおいもする。

木の葉石の湯の外観
星尾温泉 木の葉石の湯の外観
外壁の絵
外壁に描かれたイラスト

建物は古民家で、受付を済ませたら浴室へ。古民家と言っても、和モダンな雰囲気があり、けっこう洒落ている。

星尾温泉の受付
受付
星尾温泉木の葉石の湯の休憩室
レトロな休憩室

脱衣所も浴室もとても綺麗ながらどこか手作り感を感じる。薪で加熱掛け流しにしているので、浴室も燻されたような薪の香ばしいにおい。お湯もこのにおいで美味しそう。

星尾温泉の脱衣所
脱衣所
星尾温泉の浴室
浴室

温泉は茶色い濁り湯に見えるが、桶に汲んでみると透明に近い。茶色の大小の粒状の湯の花がたくさん舞い上がり、底にもそれが沈殿しているので、手で底をさらうと手がうっすらオレンジ色に染まる。

星尾温泉の桶
底にロゴの焼き印の桶
湯気の上がる星尾温泉の浴槽

浸かっていると、木の浴槽ならではの温かみがしみじみと。肌触りは少し滑りの悪さがあり、味は炭酸水素塩泉らしいじゅわっとするテクスチャーがあるが、塩味は感じず。でもなかなか美味しい。においも味もナチュラル感があって美味しい温泉だ。あたたまりはすぐにではなくじんわりとくる。

星尾温泉の洗い場
洗い場
星尾温泉の浴槽

もともと源泉が湧出する場所にあった南牧村の共同浴場が廃止になって、そこから少しお湯を引いたところに古民家をリノベしたこの木の葉石の湯が作られた。共同浴場・日帰り温泉・民宿を兼ねている。

桶と手ぬぐい

作ったのは村内の民宿のご主人で、融資でクラウドファンディングして成し遂げた。この日に受付をしていたのは移住者の若い方だった。

浴室の暖簾
浴室の暖簾

ちなみに泊まれる部屋は2部屋で、受付の棟の2階と離れ。離れは温泉のお風呂付き。食事はオーナーの民宿から届けてもらうこともできるそう。

星尾温泉の休憩室全体
休憩室全体

お風呂でたまたま木の葉石の湯のオーナーの民宿に泊まったという女性に話を伺うことができた。そこに泊まると木の葉石の湯は200円引きで入浴できるそうだ。ちなみに地域住民は無料。

雨の星尾温泉の外観

ところで南牧村では移住者をだいだい的に募集している。過疎が進んでいるだけでなく、ここはどこかに行く通り道にならない行き止まりの村なので、南牧村自身を目的地としなければ、なかなか観光客も立ち寄らないのだそうだ。だからこその良さもあると思うので、ぜひ木の葉石の湯を訪ねてほしい。営業日が限られているので注意。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 群馬県立自然史博物館