子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温は適温、泉質は特に刺激なし
- 設備★★★★★ 雰囲気★☆☆☆☆ ベビーベッド有り、休憩室有り、プール有り、キッズコーナー有り、子連れには天国
子連れ家族のための温泉ポイント
あいのやまの湯の「あいのやま」は、會ノ山と記す。
ほんの10メートルだが山があり、西と東がこの山で出会うということで字名を會ノ山と呼んだ。
手持ちの地図は古く、一年ほど前にオープンした前橋荻窪温泉あいのやまの湯は載っていなかった。
適当にナビで荻窪町の荻窪公園を入れたら、公園の隣があいのやまの湯だった。
夕闇の中に浮かび上がった施設は、ゴージャスとは聞いていたが本当にゴージャスなセンター系だった。
オープン前の仮設営業の時は、ごく簡素な施設だったらしいが、何しろこの辺りの市町村はこぞって公営の立派なプール付き温泉を運営している。吉岡町のリバートピア吉岡とか、赤城村のユートピア赤城とか、渋川市のスカイテルメ渋川とか。
最後にして最大の前橋市が、大都市の威信を懸けて作り上げたと言わんばかりのあいのやまの湯だ。
この前橋荻窪温泉、実は伝説の仮設時代、温泉大国群馬でも有数の良質泉かもしれないと評判が高かった。ちょうど埼玉で清河寺温泉というパチンコ屋の駐車場で一時期仮設無料開放された温泉があったのだが、同じ頃、この前橋荻窪温泉も一時的に無料開放されていた。
そして奇しくも同じ2003年10月末日、両施設はクローズした。
前橋荻窪温泉は、本格的な日帰り温泉施設建設に着手するためだった。
数ヶ月の工事期間を終えて、生まれ変わってオープンしたあいのやまの湯は、室内プールを始めとして大浴場、露天風呂、大広間休憩室、レストラン、貸切風呂付き個室、整体、研修室など無いものはない立派な施設になった。
がしかし、その反面お湯の個性は失われたらしいとそんな話も聞こえてきた。
内湯は広々とはしていたが、カルキの臭いがきつく鼻につき、どうにも落ち着かなかった。塩分が強くしょっぱい他は、とりたててどうということの無いお湯に思えた。
しかし最後に露天風呂に移動したところ、すっかり気分が変わってしまった。
ここの露天風呂は良い。
一部循環だと思うが塩素臭無しで、油臭がする。
灯油系ではない。ここの油は出汁昆布系。ほんのりと優しい感じで癒される。
温まり方にも即効性はなく、気温が低いせいもあるが出ると寒い。もう少し時間が経つと、実は温まっているのが判るといったお湯だと思う。
肌触りはきしきし感がさきに立つが、後になってオイルの滑るような手触りも感じられる。
湯上がりのべたべた感は無い。さっぱりとしていた。
ひょうたん型の露天風呂は、浴槽もかなり大きく、もう遅い時間だというのに入浴客は減る様子もなかった。常に10人近くが入っている。子供連れも多い。
我が家の子供たちはお風呂もそこそこ、食事の前後、入浴の後と、キッズコーナーにとんでいった。組立式の滑り台や室内用のシーソーなどの他、ちょっとしたおままごとセットなど置いてある。
今回は入れなかったが、室内プールなども付いて家族連れには使い勝手の良い施設だと思う。