天栄温泉 天栄湯

隠れ家的な一軒宿の秘湯

  • 所在地 〒962-0501 福島県岩瀬郡天栄村牧之内天栄山1 TEL 0248-82-3121
  • 泉質 カルシウム・マグネシウム・アルミニウム―硫酸塩泉(低張性弱酸性冷鉱泉) 源泉名 天栄湯 天栄一号泉
  • 日帰り入浴受付時間 10:00~16:00
  • 立ち寄り入浴料 大人 700円
  • 設備等 男女別内湯
  • 公式サイトURI http://www.ten-ei.co.jp/
  • 私がLINEトラベルjpの旅行ガイドに寄稿した、天栄温泉 天栄湯紹介の記事⇒こんなところに隠れ家秘湯が!福島「天栄湯」は7室の小さな湯宿           
[2018年2月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 沸かして熱め適温
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベンチはあるがちょっと使いにくいかも

天栄温泉 天栄湯の客室動画


天栄温泉 天栄湯 体験レポート

天栄温泉 天栄湯の吊し飾り
天栄温泉 天栄湯の吊し飾り

白河や郡山からも比較的近いんで、そんなに奥まった秘湯というわけではない。にも関わらず、天栄湯(てんえいとう)は本当にぽつんと一軒宿なのだ。道から外れて坂を下るアプローチのせいかもしれない。周辺には何も無い、国道沿いだけど民家の一軒も。

天栄温泉 天栄湯の外観
天栄温泉 天栄湯の外観

名前を聞いただけでは洒落た今風の和風宿なのか、ボロい民宿なのかわからない。今時はどこもオフィシャルサイトには小綺麗な写真を載せているものなので、行ってみるまで判別がつかなかった。

天栄温泉 天栄湯のロビー
天栄温泉 天栄湯のロビー

雪の中、外観はそれほど大きな宿ではないが入口は重厚な古民家風。中に一歩入れば高い天井と飾られたたくさんの民芸風の吊し飾りに驚く。飾りは全て女将さんと大女将さんの手作り。華美ではないが清潔感もありこれは女子旅にも受けそう。写真映えがする。

天栄湯の民芸風飾り
館内の民芸風飾り

部屋数はこぢんまりと全部で7室。スリッパを必要としない宿ということだったが、冬場は板張りの廊下は靴下をはいても少し冷えた。角部屋の眺めは良い。本当に人里離れた山の中に来たような感じだ。

天栄湯のロビー
天栄湯のロビーのストーブと火鉢

館内にカイロプラクティックのポスターが貼られている。なんでも震災を機に横浜の有名な先生が来てくれていたが、続けることが厳しくなり地元の人を育成してもらい、その地元の人に月に2度ほど来ていただいているそうだ。だからカイロプラクティックを組み合わせた湯治というものもできるらしい。

天栄温泉 天栄湯の客室
天栄温泉 天栄湯の客室

早速お風呂に行くと、脱衣所に暖房がついていてその心遣いに嬉しくなる。今夜の泊まり客は私たち夫婦だけで、女湯の脱衣所の暖房は私のためだけにつけてくれたのだろう。

天栄温泉 天栄湯の男湯
サンルーム風の男湯

露天風呂は無く男女別の内湯だけだが、窓は広く、特に男湯は天井もガラスで採光が良い。浴槽は四角いものが一つだけ。

天栄温泉 天栄湯の女湯
天栄温泉の女湯

お湯はわずかに濁りのあるカルシウム・マグネシウム・アルミニウム―硫酸塩泉。冷鉱泉なので加熱循環やむなしだが、弱酸性の源泉はけっこう珍しい。しかも動力掲揚ではなく自噴泉だ。

女湯の寝湯部分
女湯の寝湯部分と石の枕、お湯の流れるところは赤く染まっている

女湯の浴槽は、手前がかなり広い範囲浅く作られていて、黒い石のつやつやした枕も置いてある。これは寝湯かと思って横になってみたが、あまり寝心地はよろしくなく、天井からの水滴が当たると冷たくて少々辛い。ご主人に伺うと、峩々温泉をモデルに寝湯できるように作ってみたが浅く作りすぎたとのこと。ちょっと笑ってしまった。

天栄湯の夕食
天栄湯の夕食

温度は熱め適温に調節してあり、わずかに酸っぱいにおい。肌触りはきしつくどころか吸い付くような引っかかりがあり、湯上がりに半端なく体がちりっちりした。このちりちりは初回だけ。二度目に入ったときはもう感じなくなっていた。こちらの温泉は皮膚病にも良いと言うことで、湯治に通う人もいるそうだ。

天栄湯の朝食
天栄湯の朝食

沸かさなければならないので、泊まり客もお風呂は10時半まで。決して湯量が多いわけではないので、掛け流しにはできないものの7室というお客さんの数に見合った良心的な湯遣いをする宿だと思う。


食事やサービスなどに関しては、ぜひ私がLINEトラベルjpに寄稿した記事をご覧ください⇒こんなところに隠れ家秘湯が!福島「天栄湯」は7室の小さな湯宿

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