子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯は適温、泉質は特に刺激無し
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドは無し、食事も取れる大広間休憩室有り
子連れ家族のための温泉ポイント
安達太良山から猪苗代湖にそそぐ永瀬川は、小田川と合流する手前までは酸川と呼ばれる。
酸の川に相応しく、その上流へたどっていけば中ノ沢・沼尻温泉といった強い酸性の温泉が湧いている。
だが、この酸川の近くに、実はひとつだけpHの高いアルカリ性のお湯をたたえた施設がある。
それが猪苗代アルカリ温泉 布森山の湯だ。
グランデコへ向かう途中、子供が車の中で寝入ってしまったため、休憩できるような大広間施設を備えた日帰り温泉を探して立ち寄った。
場所は国道115号線と459号線がぶつかるあたり。115号線沿いに大きな看板が出ているので判りやすい。
115号線を曲がって他に家の影も無い一本道を進んでいけば、猪苗代アルカリ温泉まですぐだった。
土曜日の昼過ぎ。車は予想外に5、6台停まっていた。この辺りには珍しい気軽な日帰り専門施設だから人気があるのかもしれない(日帰り専門ではなく立ち寄り可能な温泉旅館なら他にも沢山ある)。
入り口入って右手に和室の大広間休憩室。左側には臨時休憩室風に折畳みのテーブルなど並べてある。ここは休憩室でも食事が取れるシステムだ。
ドライヤーなどはそろっているが、ベビーベッドは無い脱衣所。
温泉名に「アルカリ」と堂々と入っているだけあってpHは10.0なのだが、本当に10.0?という感じのお湯。半循環でオーバーフローはしているのだけど、とにかく個性が薄いように思う。
露天風呂より内湯のほうがほんの気持ち程度指の間をにゅるっとくるものがあるような気もするが、でも気のせいかもしれないと思うほど薄い。吸引は強烈で足が痛い。無色透明。臭いも露天風呂ではあるかないか…。内湯の湯口はちょっとカルキ臭。
源泉温度が43.4度とまことに適温なので、たぶん引いてくる途中で冷めてしまい加熱循環が必要になるのだと思うが、循環しない源泉浴槽などあると嬉しいなと思った。
でもまあ、温泉だと思わなければ決して悪くない施設。
子供たちの髪なども洗った。洗い場も整っていて寒くなくていい。
雪の積もった露天風呂などはいい感じ。子供たちはここでも雪だるまがつくれるから喜んでいた。
山もよく見える。晴れていたらもっと綺麗だろう。
しかし途中の看板に書いてあった「絶景露天風呂あり」というのはちょっと言いすぎかもしれない。
場所柄、スキーや行楽帰りに一風呂浴びて、さらにのんびり休憩していきたいと思うファミリー系には覚えておいて損は無い施設だと思う。