子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度は適温、泉質は刺激無し
- 設備★★★★☆ 雰囲気★☆☆☆☆ 脱衣所に赤ちゃん連れにも便利な畳のスペース有り
子連れ家族のための温泉ポイント
会津には石部桜、 薄墨桜、虎の尾桜、大鹿桜、杉の糸桜と会津五桜と呼ばれる著名な桜の木あり。
このうち杉の糸桜は、会津坂下町杉集落の薬王寺境内に、樹齢200年のどっしりとした貫禄をもって春には滝のように枝垂れ落ちる可憐な花を咲かせている。
この薬王寺の北に、会津コロリ三観音のひとつである千住観世音を本尊とする、国の重要文化財立木観音堂がある。
残念ながら私たちが会津を訪ねた日はここは工事中であった。
さて、立木観音堂のある恵隆寺から糸桜里の湯ばんげまではすぐだ。
以前は湯トピアばんげという名の施設であったが、杉の糸桜から今は糸桜里(しおり)の湯ばんげと名を変えている。
スキー場に隣接した高台にあり、駐車場には綺麗に整えられた芝桜が満開。いかにもセンター系という感じのかなり豪華な建物だ。
入り口はバリアフリーになっていて、浴室は眺めの良い二階にある。
とても綺麗で広々としているが、浴室に足を踏み入れたとたん、充満するカルキ臭。
窓を広くとった展望風呂は、濁らない黄緑色のお湯だ。温度は適温で軽いにゅるにゅる感がある。
隅にハーブのイベント風呂があり、展望風呂の正面に真湯のジャグジー。
露天風呂の出口手前に寝湯と水風呂とサウナが並んである。
このうち水風呂は透明だが寝湯は茶色っぽい。それともこの色はお湯の色ではなくタイルが変色しているのかもしれない。
露天風呂もカルキ臭が強い。
高台にあるのに立ち木がじゃまで遠景がほとんど見えない上に、目隠しもあってせっかくの立地条件が活かしきれないのが残念だ。
展望風呂と寝湯と露天風呂に温泉が引かれているが、37度くらいのぬる湯に調節された寝湯だけ明らかに色が違う。この浴槽だけがカルキ臭がしない。
にゅるにゅる感も少し弱く、排水はパスカルの穴になっている。施設の方針からして掛け流しとはちょっと思えないが、ここのお湯がダントツで良いような気がする。
この温泉では思いっきり浴槽の底にタブレット状の塩素剤がいくつも沈めてあるのを見てしまった。
温泉とはなんぞや? 自分は何故温泉に入りたいのか? いろいろと考えさせられる施設だった。