高湯温泉 安達屋

景色の良い混浴露天風呂あり

  • 所在地 〒104-0061福島県福島市町庭坂字高湯21 TEL 024-591-1155
  • 公式サイトURL http://www.adachiya.jp/
  • 泉質 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩温泉(硫化水素型)(含石膏明礬硫化水素泉)(低張性酸性高温泉) 源泉:湯花沢3番、5番、6番地合併
  • 日帰り温泉入浴料 大人750円、小人400円
  • 立ち寄り入浴受付時間(利用は1時間以内) 10:00~13:00
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、混浴露天風呂
  • 日帰り温泉定休日 火・金及び混雑具合によっては日帰り入浴を受け付けない日もあり
[2004年1月のデータ ただし日帰り温泉受付時間・立ち寄り入浴料・定休日等は2016年1月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆ 泉質は見た目ほど刺激なし
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★★ 脱衣所にベビーベッド代わりになりそうな長椅子あり

高湯温泉 安達屋 体験レポート

高湯温泉安達屋旅館 外観

 高湯温泉は昔は信夫高湯と呼ばれ、奥州三高湯のひとつに数えられてきた。ちなみにあとの二つとは蔵王高湯白布高湯を差している。

 10ヶ所ほどある自噴源泉は、自然の落差を利用して引き湯され、高湯地区の各温泉宿などで利用されている。全ての宿が掛け流しで使っていることを誇りにしている、そんな温泉地だ。

 薬効の高さでも知られており、昭和8年に海軍病院神林博士が高湯こそ全国一の効能温泉であるとラジオ放送したことが記録に残されている。

 高湯を訪れるのは久しぶりだった。6歳の長女がまだ1歳の頃、旅館玉子湯に宿泊したことがある。次女はまだ生まれていなかった。
 三世代旅行で、寒い日だなぁと思ったら夜中に雪が降り、朝には辺りの景色は一転して雪景色になっていた。

 安達屋の山側には、斜面の上に建てられた小さな薬師堂が見える。温泉薬師が奉られているのだろうか。これは安達屋が享保年間に建立した。現在の建物は昭和52年に建て替えたもの。温泉の税金、湯銭をまけてくれたという代官の碑なども奉納されている。
 谷側は広がるパノラマ。三重に連なる山々。高湯観光協会の経営する日帰り温泉施設「あったか湯」などが建てられている。

高湯温泉 安達屋旅館 大気の湯

 安達屋旅館は小奇麗な外観の和風宿で、受付の応対はちょっと事務的。ロビーは大層洒落た感じで、女性受けしそう。
 瀟洒な外観やロビーの印象とは裏腹に、途中通る廊下から見える部屋の作りは少し狭そうだ。

 お風呂は二箇所に有り、以前からある露天風呂のみの薬師の湯と、内湯不動の湯から続いた露天風呂が途中で混浴になる大気の湯だ。大気の湯は一年前にできたばかりだという。
 家族で入るなら、大気の湯が良いだろう。

 ベビーベッドなどは無いが長椅子はある脱衣所。寒くないようにストーブがあるのがちょっとした心遣い。
 内湯は木造の床で湯口の上には石の兎がいる。次女が、ママ、あの兎、本物?と聞いた。

 ざぶざぶと浴槽の縁から掛け流されてくるお湯が熱く感じる。
 内湯から続く露天風呂もシンとしている。
 女性用の露天風呂だけでもまあまあの広さがあり、雰囲気も良い。三つ並んで寝湯のコーナーもあり。

高湯温泉安達屋旅館 打たせ湯

 それにしても綺麗なお湯の色。先日の万座温泉に似ている。ペパーミントグリーンにホワイトを入れた色。高所の温泉でないと見られないような印象的な色だ。

 混浴ゾーンはジグザグの衝立の奥にあるドアの向こうだった。女性はここを行き来できるが男性は衝立のこちら側は進入禁止。なかなか粋な計らいだ。

 お風呂自体は繋がっているし、お湯は透けない白濁湯なので混浴楽勝かと思いきや、これがそうでもない。
 というのは混浴との境の辺り、お風呂がとんでもなく浅いのだ。はっきり言って足首ぐらいまでしかない。
 身を隠すところが無いとはこのこと。仕方が無いので諦めて立ち上がり、タオルを垂らして移動することにした。

 足元がおぼつかない。幼児連れだしタオルに気を取られるし、何より下が平ではなくぼこぼこしていてそれが白濁湯で凹凸が見えない。
 打たせ湯があるあたりでようやく身を沈められるくらいお湯が深くなってきた。

 この辺は妙に温い。
 隣に洞窟湯があり、そこに先客の若い女性が二人入っていた。

高湯温泉 安達屋旅館 湯口

 一番奥はやっとのんびり入れるくらいの深さだった。ここで適温。
 ゆで卵臭。それもちょっと痛んだくらいの卵が強烈に臭っているような臭い。味はわずかに苦味もあるがクリアな酸っぱさ。卵の殻を細かく砕いたような粉状の濁りで、手足はまったく見えない。
 空が真っ青に澄み渡っているので、雪の白、お湯のペパーミントグリーンが際立って美しい。やっぱり露天風呂は快晴の日に限る。

 ああ、いい湯だな。
 ここはとても気に入った。

 湯上りの肌はすべるよう。パウダーをはたいたすべすべ系に近いが、僅かにガラス玉を転がしたようなすべすべ感もある。肌はかさかさせずしっとりしている。漂白色白効果もあるかも。

 脱衣所で靴下を履いたら、何故か足の裏が痛い。この痛みはまさか…と思い靴下を脱いでみたら、ざくっと切れていた。どうも岩で切ったらしい。
 お湯の中しか通っていないのだから、切ったとしたら、混浴と女湯の境の温くなっている辺り…。にごり湯の岩風呂はスリルと危険がいっぱいだ(笑)。
 高湯は切り傷にも効くというけれど、温泉で切り傷を作っていたら世話がない。とほほ。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 東北サファリパーク(福島Let's体験旅行に遊んだ記録あり)
  • ふくしまスカイパーク(アクロバット機やグライダーを間近で見られる ここで遊んだ体験記録は「滑川温泉湯治日記」参照)
  • フルーツライン(さくらんぼ、もも、梨、ぶどうなどの果物狩り リンクは福島観光協会サイト内 ここを訪問した記録は「福島Let's体験旅行」参照)
  • 四季の里(ガラス細工体験・じゃぶじゃぶ池・バッテリーカーなど ここで遊んだ体験記録は「福島Let's体験旅行」参照)
  • みずいろ公園