子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 温度は熱め
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所におむつ替え台と畳のスペース有
子連れ家族のための温泉ポイント
明治から昭和にかけて埋め立てが行われた千葉港の網の目のような運河の一つ、船橋 湊町の小さな船溜まり沿いに銭湯 湊湯は建っている。
JR船橋駅から徒歩でアクセスしたが、到着が少し早くまだシャッターが下りていたため、日当たりの良い運河沿いの道を散策しながら時間をつぶした。
桜は既に散って藤の咲く春の日、時々学生服に身を包んだ生徒がおしゃべりしながら通り過ぎる。
この日は温泉ファンの一郷一会で船橋の(温泉)銭湯を回ろうと言うことで、最初にやってきたのがこの湊湯だった。
湊湯の後は、ラジューム鉱泉サウナ第二一の湯、ラジューム鉱泉紅梅湯を回る予定。
午後3時(当時の営業時間)、シャッターが開いて湊湯の暖簾が下げられる。
女湯にはまだ他にはお客さんがいない。ゆっくりできそうだ。
浴室はいかにも銭湯らしい作りで、正面にドーンとペンキ絵。男湯側は富士山で、女湯はそこから続いて河童橋と隅に書かれた橋が描かれている。
ペンキ絵の下に浴槽が二つ並んでいて、右側はミクロのアワアワ、左側は圧注浴になっている。
特にこのミクロ泡がこんもりと凄い量でほとんど湯面が見えないほどだ。
色は無色透明、温泉としての分析は行っていないが、ほんのりと塩味と後に苦みの残るお湯はかなり熱めに沸かされていて、入るとすぐにカーッと温まってくる。水道水を沸かしたお湯とはまるで違う。
熱い熱いと感じるものの逆に少し入っているとすぐに慣れ、慣れたかと思ったころに今度は中から熱が噴出してくるような感覚に見舞われる。もうこうなると長くは入っていられない。
カランから出るお湯もシャワーのお湯も浴槽と同じ源泉で、やはり汗を引かせてはくれない。
入っているうちにだんだん浴室は賑わってきた。
年齢の高い近所の常連さんが多いようだ。
湯上りは、お湯の中では少しきしついていた肌触りが渇いてかさついた感じになっている。
受付のおばあちゃんから最近は物騒になってねぇなんて話をひとしきり聞いてから外へ出た。
指の先までぽっぽと温まっていて、来るときに着ていた上着は荷物になってしまった。
運河を渡る風に少し当たりたい。