子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 湯温は適温、少し滑りやすい泉質
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所におむつ替え台有
子連れ家族のための温泉ポイント
湊湯、第二一の湯と巡ってきた船橋の銭湯巡りもこれで最後。
のどかな春の日に散歩がてら船橋駅から歩いて三軒目、にゅっと立つ煙突が見えたと思ったら、それが紅梅湯の裏手だった。
表に回ってみると、銭湯と言うより民家か定食屋のような外観。当店に御用の無い方は駐車禁止と札の置かれた出窓には、ディズニーのぬいぐるみが並んでいる。
時刻はそろそろ夕方の4時半で、ちょうど開店直後の客入りも一段落した頃だった。
やはりこの紅梅湯も先ほどの第二一の湯同様「ラジューム鉱泉」を名乗っている。
これらの銭湯ができたころの流行りのようなものだろうか。
紅梅湯も他の二軒同様、温泉の分析こそしていないものの、使われている井戸水は十分に温泉の貫録を備えている。
薄いコーヒーのようなとてもはっきりとした黒湯で・・・といっても特に右側の浴槽はパッと見ただけでは何色かもよく判らない。
というのは、浴槽内に壁で仕切られた打たせ湯のコーナーが二つ作られていて、そのなだれ落ちる打たせ湯の飛沫から、お湯の表面はふわふわこっくりとした泡で覆われていて表面がまったく見えなかったからだ。
泡を少し掬い取ってかき分けてみると、なるほど黒い。
こちらの黒湯は先ほどの第二一の湯の黒湯とは異なり、重曹の効いたようなとてもすべすべとした肌触り。思わず何度も指をすべらせてしまう。
ただ、臭いはあまり好きなタイプの臭いではない。
うーんと思ったが、浴槽の蛇口をひねって冷たい源泉を追加すれば、その源泉の臭いは全然違った。少しだけ海のような臭い。こちらが循環しない本物だ。
蛇口はもとより洗い場のカランから出るお湯も、やはりほんのり黒い源泉。
温まるが、湯上りはむしろさっぱり爽やか。
そして肌はつるんつるん。
というわけで、船橋駅から三軒の銭湯を巡ったが、どこも甲乙つけがたいいい湯だった。