子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★★ 泉質★★★★☆ 湯温は適温、塩分が濃いので長湯に注意
- 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ コミックコーナーがあるので小学生ぐらいだとはまって帰らないかも
子連れ家族のための温泉ポイント
車の往来も激しい国道16号線沿いで、ショッピングセンターのイオンやディスカウント電化製品のコジマや回転寿司のかっぱ寿司が固まっているあたり、道路からは看板しか見えないが、駐車場に入ると目に入るカラシ色の外壁。
かなり小奇麗な感じだ。この日訪ねたつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅からJR総武線及び東武野田線柏駅の間から近郊の4キロほどに点在する3軒の日帰り温泉 - ここと、ここから徒歩10分程度のみのりの湯、柏駅から近いゆの華柏店 - の中では一番新しく綺麗な施設だったと思う。
ちなみに極楽湯は来年オープンする茨城水戸と神奈川鶴見の2店舗を加えて全国39の施設を持つ大手スーパー銭湯チェーンだ。
先ほど訪ねたばかりのゆの華柏店と比べると、小さい子供を連れた家族が多く賑わっていた。
後から気づいたが、館内にはコミックコーナーというちょっとした漫画図書館のような部屋があり、マンガが自由に読めるようになっていた。これは子供ははまるだろうなぁ。帰りたくないって言い出すかもしれない。
自販機で入浴料を払いチケットをフロントに出すとガラポン抽選会の補助券などをくれた。
余り時間が無かったので、パッと見、無色透明に見えた内湯は入らずに露天に出てみた。
中庭のように作られた露天風呂のスペースは、竹を配した外観同様和風の作りで比較的開放感がある。
お湯の色は透明感のある紅茶色ですべらかな肌触り。そんなに強くはないものの華やいだ油系の臭いがする。
特筆すべきは塩分の濃さ。
この辺りのお湯は深く掘った東京あたりのお湯とよく似ているが、それにしてもここは何となく体が浮いてしまうように感じるほど濃いように思う。
露天風呂の壁に演出も兼ねて温泉分析書の写しが飾られているが、何故かここの申請者のところを隠すように「会社名は分析時と異なることがあります」といった内容の文字が上から貼られている。
最初は極楽湯ではない名前でオープンする予定だったのかな。貼られていると逆に気になってしまうではないか。
露天風呂だけで上がろうと思ったが、ふと内風呂にある水素風呂というのが目について入ってみることにした。
水素風呂の壁にも酸化された細胞を還元するとかもっともらしい効能が記載されている。
えー、でも水素でしょ?
水素ってそもそも水の主な構成要素のひとつではないの? つまりH2OのHが水素でしょうに。すると元々水素が入っているはずの水にさらに水素を追加したお風呂ってこと? なんか怪しいナントカ還元水みたいになってきたなぁ。
しかし入ってみて驚いた。強いきしつきとぺとつく肌触り。こ、これは・・・水素水云々はわからないけれども、この使っているお湯自体水道水じゃない。たぶん良質な井戸水だ。
まあ露天風呂と違って塩素臭さも強いのでその辺が興を削ぐけれど。
帰りに受付で聞いてみたら、やっぱり水素水の浴槽は井戸水だった。
説明してくれた人も原理はよくわからないけれども、水素発生装置なるものを取り付けて水素を加えているという。
とりあえず水素の話は置いておいて、天然温泉の露天風呂と井戸水の水素風呂、二種類のお湯を楽しめると思えばなかなかお得な施設ではないかな。