子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 湯温はぬるめの浴槽も
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所におむつ替え台有
子連れ家族のための温泉ポイント
船橋駅から徒歩圏にある銭湯を巡ろうということで、湊湯の次にやってきたのはラジューム鉱泉サウナ第二一の湯と表示の出ているここだった。
銭湯とは言え、汲み上げて湯船に使っている地下水は分析さえすれば温泉として認められるであろうと思われ、しかし一方名称の中に入っている「ラジューム鉱泉」の「ラジウム」は実際に入っているかは何とも言えない。そんな街の銭湯。
なお、この後は同じく「ラジューム鉱泉」の看板を掲げている紅梅湯に向かう予定。
さて第二なのか、一の湯なのか、二十一の湯なのか、名前を見ただけでは判別のつかない第二一の湯は、先ほどの湊湯から京葉道路の高架に沿ってしばらく歩いた先の住宅地の一角にある。
レンガの外壁の前にはたくさんの自転車が停まっていたのでさぞや混んでいるのだろうと覚悟して入ったが、受付の前にいたのは練習を終えたスポーツチームの小学生たちで、男の子ばかりだったのでやはり女湯は比較的空いていた。
受付ではその男の子が入浴料を払うのに財布からじゃらじゃらと一円玉を出して数えて足りるの足りないのとやっていたので妙にほのぼのしてしまう。
第二一の湯の浴室の壁は何ともハイカラなヨットのタイル絵だった。
爽やかな夏の海なのか、しぶきをあげて水色の水面を進む何艘ものヨット。
なんとなく銭湯と言えば富士山というイメージが強いので、興味深いなぁと思ったりする。
洗い場の壁のタイルはアールヌーボーが少し混じった昭和の中ごろのイラストのような感じ。
右の浴槽は黒湯だった。湯船は深めに作られていて、底が見えないので入るときにビックリした。
真っ黒というわけではなく、薄いコーヒーぐらいの透明度だ。きしきしと引っかかるような肌触りが顕著に感じられる。
左の浴槽は無色透明。ぬるめで泡風呂になっているが、少し消毒の臭いが強いように思う。
面白いのはサウナの前にある水風呂だった。
サウナは有料だが、この一人入るのがやっとのサイズの水風呂は自由に使えて、実はこれは左の無色透明の浴槽と同じ源泉が使われているのだが、意外なことにとてもはっきりとした甘いゆで卵の臭いがする。
ついでに茶色っぽい湯の花も少し浮いている。肌触りは黒湯とは対照的にスベスベとする。
この第二一の湯は贅沢にも二本源泉を所有しているのだ。
片方が300m程の深さから汲み上げる黒湯で、もう片方が浅いところから組んでいる無色透明のもの。
カランからはお湯と水とそれぞれ違う源泉が出るという凝り具合。
しかしいかんせん水風呂はあまりにも冷たすぎた。
元々冷たいお風呂はとても苦手なのだ。
ゆで卵臭に惹かれて黒湯と往復しながら少しずつ身を浸してみたが、みぞおちあたりでギブアップ。
へたれと呼ばれても仕方あるまい。