子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★★★☆☆ 熱(あつ)湯がかなり熱いことと、滑りやすい泉質なので注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
電話番号をレンタカーのカーナビに入れて場所を探したら1ブロックずれたエリアに連れて行かれ、「売地」だの「貸土地」だのと書かれた看板の刺された草ぼうぼうの空き地を見て、てっきり廃業したのかと焦った。
なんのことはない、ナビが間違っていただけだった。
むやみやたらと巨大で豪華な新幹線用のJR七戸十和田駅近くにちゃんと東八甲田温泉はあった。
宿泊棟の雰囲気からすると温泉施設の建物の中は結構綺麗だった。
受付には若いお姉さんがいて、浴室は向かって左手の暖簾だと言うだけ。
事前に大浴場とヒバ湯の二種類の浴室があると知っていなかったら、絶対ヒバ湯の存在には気付かなかったよ。
夫は受付の指示に従ってさっさと大浴場の方に行ってしまったが、私だけ引き返してヒバ風呂もあるんですか?と改めて聞いてみると、受付の斜め正面、玄関に近い場所がそうだと言う。
確かに振り返ると目立たないドアがあった。お姉さんは「でも熱いですよ」とあまり薦めない雰囲気。
まず先にヒバ湯へ行ってみることにした。
それほど大きくない浴室で、壁のタイルや板が綺麗な割に、床のタイルは温泉の泉質であちこち茶色く見える。
浴槽はヒバの木造。底も板張りなのが透けていた。
お湯は薄い黄色。
熱いと言われたので覚悟して手を入れるが、拍子抜けするほど熱くない。42度程度?
泡が浮いている。細かい白い湯の花も少し浮いている。
最初はきしつきというか、キューっと引っかかるような感触だが、2~3分入っているとベールでくるまれたような強力なすべとろ感。いつの間にか全身がにゅるにゅるとしている。
浴槽でのお湯のにおいはあまり無いが、カランをひねってみるとはっきりしたゆでたまご臭が最初だけプーンとただよってきた。
ヒバ湯を堪能した後、大浴場へも移動。こちらはかなり広い。
正面にぬる湯の大きな浴槽があり、右手は奥から熱湯、水風呂など並んでいる。
さっきのお風呂がヒバ湯という名称だったから、てっきり大浴場はヒバとは全然関係ない材質でできているのだと思ったが、どうもこちらの大浴場の浴槽も全部縁はヒバ製。この縁が温泉成分でかなり滑りやすい。要注意。
ぬる湯はぬるいと言うほどではなく、適温ぐらい。壁から圧注浴の水流が出ている。
熱湯はマジ熱い。受付で熱いと言われたヒバ湯どころではない。かなーり熱い。
この熱湯、最初見た時に泡が目についた。入って体に付く泡じゃなくてお湯の表面にぷつぷつといっぱい浮いているやつ。
お湯のとろみもここが一番。あまりに熱いので全身入るのは一瞬で、後はぬる湯に入りながら手だけ入れてずっとにゅるにゅるさせていた。
本当ににゅるにゅるするのよ。面白いくらいに。