子連れ家族のための温泉ポイント
- 湯温★★★☆☆ 泉質★★★☆☆ 塩泉なので長湯に注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド無し
子連れ家族のための温泉ポイント
涙無くしては読めない「ごんぎつね」。この作者 新美南吉が愛知県半田市出身であることから、それにちなんで日帰り温泉の名称も「ごんぎつねの湯」。
現在は「まるは食堂」の運営なので「まるは ごんぎつねの湯」となっている。「まるは」は「マルハニチロ」ではなく、愛知県のレストランチェーンである「株式会社まるは」ね。
さて、ここは私が愛知県で一番入ってみたい温泉だったので、愛知県旅行のコースに入れた。比較的温泉が少ない愛知県の中で、とてもいいお湯だと以前から耳にしていたから。
なお訪問した2022年10月時点で、このあと工事をして11月に再開する予定と聞いたし、さらにその後がっつり改装して、2023年12月2日にリニューアルオープンしているから、私の訪問時のレポートとはいろいろ違ってきている可能性はあるけど、それはそれとして当時のレポートとして読んでほしい(これを書いている現在は2023年12月17日なので、まさに半月前にリニューアルオープンした計算)。
受付をすると渡されたロッカーキーが、男性は赤、女性は青だった。色が反対なの珍しい。単に定期的に男女の浴室を入れ替えているんだろうか?
のれんを潜るとアコーディオンカーテンの奥に更衣室への階段があると張り紙があったので、上ったらロッカー室があり、そこからどこへも行けない??
張り紙の所まで戻ると張り紙の横にもう一つドアがあり、そこが普通に浴室の脱衣所だった。紛らわしい。
浴室は小ぢんまりとしたスーパー銭湯風。洗い場、サウナ、水風呂があり、内湯は白湯と書かれている。
露天風呂は大き目の浴槽2つがメインで、一つは一部が寝湯になっていて、もう一つは一部が洞窟風呂になっている。そのほかに打たせ湯と歩行浴と一番奥に小さめの浴槽。
露天風呂は全部温泉だが、奥の浴槽以外は循環しているようで、少なくとも寝湯では足の裏を吸い込まれた。ちなみにこの寝湯は、足を引っかける所があって寝やすい。
お湯はわずかな霞のような白濁りがあり、浴槽内やお湯の流れる所は赤茶色に染まっている。泉質は強塩泉で塩分がとても濃く、手触りはすべすべする(にゅるにゅるではない)。赤茶色の湯の花が少し。においは華やかな油臭とか臭素臭。味はめちゃめちゃしょっぱく、苦みは控えめ。というかむしろ甘塩味で甘みを強く感じる。
奥の源泉浴槽は本来なら45度ほどで、お客さんからは暑くて入れないと言われるぐらいだそうだが、この日は40.5度しかなかった。
どうも配管が詰まったりして浴槽に入る湯量が減っているとのこと。だからこれから休館して来月までメンテナンスをする予定だと。
そう言われれば源泉風呂の壁は赤黒くお湯で染まり、鍾乳洞のようなザラザラ析出物ができている(この時は湯量の問題だからか、パイプで湯面近くからお湯を入れていた)。元々はこの壁から源泉を流して少し冷ましていたのかな。
湯上がりはベタベタし、乾くと少しカサカサとする。そして肩に重いものが乗ったようなどっしりとした疲れ。これはしっかりと濃い目の塩化物泉に入った時によく感じる。
40.5度で入りやすい温度も良かったけれど、本来のコンディション抜群の「ごんぎつねの湯」に入ってみたかったなと、心残りのある訪問だった。