しあわせの丘リゾートキャンプ場日記
秋の房総・勝浦の旅
一通り支度が終わったところで空腹に気づいた。
キャンプ場の敷地には蕎麦屋もあるというので歩いて行ってみることにした。
蕎麦屋は丘の上にあった。
なかなか感じの良い民芸調の店で、甘味処桜茶屋という名前。
他にほとんど客はおらず、窓際の眺めの良い席に陣取った。
パパはおにぎりを注文しようとしたようだが、それが品切れであると知ると一人でキャンプサイトに戻ってしまった。たぶん黙々と炭の準備でもするつもりなんだろう。
yuko_nekoさんはざるそばを、がっちゃんはざるうどんを、子どもたちは三人とも冷やし汁粉を、私は温かいお汁粉を頼んだ。
店のおばちゃんは私たちを見て、キャンプ場の宿泊者なら多少時間が掛かってもいいかしらと打診してきた。
もう別にすることは無いからOKです。
のんびり待つことにした。
直射日光が眩しかったので、おばちゃんは窓の外の簾を降ろしてくれた。
「よしかさん、甘いものだけで大丈夫?」
yuko_nekoさんが心配しているのはさっき私が薬を飲むためにドーナツをかじっていたのを知っているからだ。
「うーん、別に甘いものだけでも大丈夫」
というか、ドーナツをかじってしまったので、そばやうどんは食べきれない気がして。
体には良くない気がする。
でもまあ、いつもこんな食生活をしているわけではないから。
紫芋の入ったお汁粉は、温かいものも冷たいものもなかなかだった。冷たいものの味も知っているのは、レナが食べきれず残したからだ。
yuko_nekoさんとがっちゃんによると、うどんは美味しかったらしい。そばはいまいちだったとか。