しあわせの丘リゾートキャンプ場日記
秋の房総・勝浦の旅
朝市はお寺と神社の前の少し蛇行した狭い通りに立っていた。
しかしイメージしていたよりずっと閑散としている。ぱらぱらと間隔を開けて鮮魚、野菜、果物などを並べた小さな店が並んでいて、お客さんも数えるほど。
まあ、今日は連休の初日だし、昨日までは大嵐で港では船も出なかったことだろう。仕方ないと言えば仕方ないが。
ぶくぶくと口から泡を吹くもくずガニとイカの沖漬け、トマトなんかを買った。
それからサザエ。
枝豆も。
大人しそうな犬が一匹すり寄ってきたが、朝市のおばちゃんが抱えあげて自分の店の後ろに積んだコンテナに戻してしまった。
この時点で9時少し前。
キャンプ場のチェックインは午後1時だし、時間まで何をしていよう。
パパは「一風呂浴びる?」と言ったが、10時から入れる温泉はいろいろあれど、9時からは難しい。
この辺で9時から入れるところは鴨川より更に先の曽呂温泉ぐらいか。
ちょっと遠いし値段も高い。その上何となくパパの好みでは無さそう。それにようやく青空が出てきたんだし、ここは何となくどうせ入るなら露天風呂がいいな。千葉で極上温泉に入ることはあまり期待していないから、むしろ千円払うなら塩素臭バリバリでも海一望とか、そういうのを希望。
10時まで待ってかんぽの宿がある勝浦うばら温泉に行くか、それとも・・・。
迷った末の結論はこう。
「ミカン狩りなんてどうかしら」