4.白子温泉で砂風呂初体験
白子温泉アクア健康センターの施設は従業員の親切さが半端じゃない。受付だけじゃなく、他の係りの人たちもみんなそうだった。関係ないけど、たぶんここは職場の人間関係が円滑なんじゃなかろうか(笑)。
いつの間にか砂風呂もやることになっていた。
子供たちを砂風呂に入れるわけにはいかないが、大人が時間差で入ればいいじゃないって。うーん、なるほど。砂風呂の追加料金は300円。番号札を受け取って、専用の浴衣みたいなものを着る。
実は砂風呂初体験。
ずらっと並んだ浅い穴の一つに横たわるように言われ、手ぬぐいを枕にして両手は気をつけの姿勢。すぐにスコップを持った係りの人が二人がかりで砂を掛け始める。
私の右側は三人連れの若い男性が、左には年配のご夫婦が横たわった。みんな砂を掛けられたとたん「熱い熱い」と口々にこぼす。
そんなに熱く感じないけど…?
それより手足を動かせないことの方が辛い。
…気分は土葬?
熱く湿った砂がみっしりと体の上に乗って、じわじわと汗が噴出す感じ。これはサウナの一種かな。
係りの人に、「壁掛けの時計を見て10分程度で起きてください、熱かったり辛かったりしたらいつでも無理しないですぐに起きてください」と説明を受ける。
熱がっていた両端の人たちは5分ちょっとで起きてしまった。寝ているのは私だけ?何だか我慢比べ大会みたいだぞ。
ここの砂風呂は常日頃から熱く、普段は50度位なのだそうだが、今日は気温も高いので60度はいっているという。これが砂じゃなくてお湯だったらとても入れる温度じゃないよ。
「熱くないですか?」
「そんなに熱くないです」
「熱かったら体を浮かせてくださいね」
「…はい」
「意識は朦朧としてないですよね?」
ははは。もしかして気絶する人もいたりして。
ちょうど10分くらいで起きた。寝た状態での体の下の方、特に肩甲骨の辺りとか部分的にかなり熱くなっていた。
サウナも苦手な私としては埋められるっていうのは面白かったけどそう何度もやりたいとは思わなかったな。
ちなみにこの砂は、海岸から掘ってきたもの。それを熱して使用している。海水のミネラルとかは含まれていると思うけど、この砂自体は温泉を使っているわけじゃない。