房総キャンプ日記2◆夏はまだ終わらない!?

3.森のまきばオートキャンプ場

　今回はウサギや山羊のいる近くにテントを張ることにした。
　子供たちは頻繁に餌やりに行くから近いほうがいい。
　荷物を下ろして、骨組みを組み立て、シートをかぶせる…こら、まだ入っちゃ駄目だっていうのに…あーあ、窓も開けてないんだから中は灼熱地獄で子供たち汗まみれ。
　大人も人のことは言えない。何だかキャンプ場っていうと涼しいイメージがあるがここは房総、しかも真夏。とてつもなく暑かった。いや、ほんとよ。
　天気は夏らしくすっきりと晴れるのかと思えば、何だか春のような朧がかった霞み空。しかも気温が高いのだから外の世界はまるで蒸し器の中だ。設営が終わる頃にはみんなぐったりだった。
　夏って言うとこう、真っ青な空に白い入道雲とか浮かんでる感じなんじゃなかったのー？梅雨時みたいな湿度だよ。

　テントを建てている間にもカナとレナはウサギ小屋へ。
　その辺の草をむしって持っていくだけで金網越しに寄って来る。
　カナが吃驚して飛んで戻ってきた。
　「ママー、パパー、外にもウサギがいた!!」
　早速行ってみると、本当だ、たぶんウサギ小屋から逃げ出してその辺りの草むらに住み着いているのだろうグレーと白のまだらのウサギが小屋の外をうろうろしていた。追いかけると俊敏な動きで逃げてしまう。敷地内に草はいくらでも生えているし天敵もいないから好き勝手に生きているようだ。でも仲間のところへ入りたいのかしばしば小屋の前に来ている。ウサギが野生化しちゃうなんて、やっぱりこのキャンプ場は面白い。