弘前城は桜がとても有名で、ガイドブックやパンフレットに載っているのはだいたいそのシーズン。
壕内はさほど広くは無く、しばらく歩くと天守閣が見えてきた。
が、近づくとその天守閣が乗っている石垣に工事用足場が組まれていて、見栄えとしてはいまいち。
ちょうど近くにいた観光客の一人が自分のタブレットを友人に見せながら、これが今年の春で、しばらく桜と弘前城のこの風景は見納めかもなんて話をしている。
工事中なの?
しかし城まで来たんだから有料区間には入らなくていいよね、工事中で残念だね、なんて言っていた夫は、城の周囲に建てられた説明看板を読んで、がぜん考えを変えた。
「これは珍しい。いやいや、これは見るべき。有料区間に入ろう、ぜひ。」