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◆◇青森温泉紀行◇◆
下北半島-十和田-岩木山麓

23.足元湧出泉 久安の湯







 夕食後はようやく女湯に変わった久安の湯へ行ってみる。
 こちらは泉響の湯と比べてそこまで天井が高くは無く、湯気がこもりやすい。



蔦温泉旅館の久安の湯の画像は全て、男女入れ替えのための入浴不可タイムに撮影させていただいたものです



 浴槽とは別に壁に音を立てて湯?水?の出ている所がある。後からここに魚が泳いでいたと知ったが、お風呂に入っている時は知らなかったので探さなかった。
 また久安の湯は掛け湯槽というか汲み槽も格子状で、床に埋め込んであるような面白い作りだった。




汲み湯槽が埋め込み式の格子状になっているのが面白い。隅の岩のところからは水が出ていて魚がいたと後から知った。


 お湯は泉響よりも少し熱めかな。
 ここも無色透明でにおいや肌触りに強い特徴は無い。

 泡は泉響よりも大きなものが頻繁に浮いてくる。
 泡の出具合は不定期で、場所も定まっているようで移動していくようにも見える。
 たまに鼻先で泡がはじけると、ゆでたまごのようににおいがするようなしないような。



この簀子の間から泡とともにお湯が湧いてくる


 ここも入りっぱなしではいられないので、しばらく入った後、浴槽の横の床で休むが、泡が立ち上り、湯面で崩れて波紋が広がっていくのをいつまでも見ているのは幸せだ。
 この床の下で大地が生きていて、呼吸しているのが見えるような気がするから。

 いつの間にか泡が静になっていた。長時間過ごし過ぎたかなと思って上がる。
 湯上りの肌はパウダーをはたいたようにすべすべ。
 この感触を確かめながら眠りたい。




4-1晴れたら西へへ続く


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