くつろぎ宿新滝は白い石橋の正面に建っている宿だった。
袂に竹久夢二の碑がある洗心橋という橋で、対岸の真正面、この辺りの旅館の中では少し洋風の外観に見える。
こちらの宿も大層立派なロビーで沢山の短冊が下げられた大きな笹を飾っているのが印象的だった。
色とりどりの短冊には宿泊した客の願い事がそれぞれ記されている。
3時からの立ち寄り入浴は30分早いけれど難しいでしょうかと聞くと、従業員の男性はいったん奥に伺いを立てに行き、それからどうぞと浴室に案内してくれた。
どうやら清掃が終わったばかりのようだ。
ロビーの左手に浴室はあった。
まず千年の湯の入口があり、その奥にわたり湯の入口がある。
立ち寄り入浴できるのはこのわたり湯の方だけだ。
実はこのくつろぎ宿新滝は、千年の湯、わたり湯の他にもう一つ別館の猿の湯という浴室を持っている。
千年の湯は何と足元自噴(午前中に入った
甲子温泉大黒屋みたいな)、猿の湯は温泉遺産認定でかの新撰組土方歳三ゆかりの温泉とな。
さらに今回の湯めぐりパスポートのリストに入っていながらついに行かれなかった千代滝という宿も同くつろぎ宿経営なので、こちらに宿泊すれば全部に入ることができるらしい。
これはちょっとそそる。
次回会津東山温泉に泊まる機会があれば、この宿を優先的に検討してみたい。