入り口前に渓流に向けて車を数台停められるスペースがあって、そこに車を入れるや否や駐車場係りの案内人がやってきて、お車を移動させる鍵をお預かりいたしますと言う。
とりあえず私一人が降りて、湯めぐりパスポートにハンコをもらってくることにした。
庄助の宿瀧の湯の玄関は広くは無いもののかなり洒落た作りで、正直JTBのパンフレットの会津東山温泉の旅館では一番手ごろな値段という理由で選んだここが、実は思っていたよりかなり良いところだという気がしてきた。
受付前に立つと、すぐに男性従業員が出てきた。
聞くとやはりチェックインには早すぎるということで、とりあえずハンコだけ貰うことにする。
「今はまだお部屋もお風呂も準備ができませんが、2時ぐらいになりましたら当方のお風呂にはお入りいただけますし、それまでロビーでお待ちいただいてはいかがでしょうか」と丁寧に説明してくれる。
ありがとうございますとお礼だけ言っていったん外に出た。
泊まる宿のお風呂はチェックイン後にゆっくり入ることができるから、やはりここは他の旅館の日帰り入浴だろう。
そんなに沢山のお風呂巡りをしないパパはロビーで待つというかなと思っていたが、意外にも一緒に回ると言う。
「どうせまだチェックインできないんだし、全部とはいかないまでも1~2ヶ所ぐらいは付き合うよ」