◆◇会津東山温泉巡り◇◆
食後は時折わずかな青空ののぞく大内宿を散策。
夏休みなので観光客の姿も多い。
土産物屋に並ぶのは端切れで作られた小物、漬物や素朴な和菓子。
道端には草花が咲く。藁ぶき屋根以上に桔梗、紫陽花、女郎花といった花々が古い町並みの風情を作り出す。背の高い葵も競うように伸びている。
道の脇にはささやかな水路があり小さな水車が回っていたりする。
雨上がりの茅葺屋根から水蒸気が立ち上っている。
町並みの突き当りは一軒の茅葺屋根の家で食事処になっていて、ここは道の途中にあったひときわ立派な白壁の民宿扇屋の分家にあたる浅沼という店だった。
そしてこの浅沼の手前を左に入る小径の途中に石段があって、その上にも小さな茅葺屋根の建物が見える。
当然私は登ってみると言ったが、パパは「どうぞ行ってらっしゃい」と言うばかりで自分は登らないようだった。