◆◇会津東山温泉巡り◇◆
考えることはみんな同じ。
蕎麦屋は混んでいて、入り口で複数のグループが案内を待っていた。
別にこの蕎麦屋に拘るわけでは無いので他の店を探すとしよう。
私たちは雨をよけて土産物屋を覗き込んだ。
幸いにも雨はすぐに止んで、また日が差してきた。
たまたま目についた「みなとや」という蕎麦屋に入った。
「手打ちそば・うどん、会津地鶏、名物しんごろう」と看板に書かれている。
店の座敷は適当に空いていて、やはりさっきの店が混んでいたのは急な雨と一番駐車場から近かったからなのだろうと結論付けた。
注文したのはざるそばと、しんごろう。
名物だと言うそのしんごろうが囲炉裏で美味しそうにじりじりと炙られていたので。
このあたりで蕎麦と言えば高遠そばが有名なのだそうで、パパ曰く「ネギ一本で食べるんだよ」と教えてくれたけれど、このみなとやの蕎麦は普通のざるそばだった。
囲炉裏と言えばそれが珍しいのか隣の座敷で食事をしていた小学生らしい坊主頭の兄弟がのぞきに来たのが微笑ましかった。
乗り出し過ぎる弟を兄が危ないとたしなめる。
涼しい風が通り抜けるので囲炉裏があっても暑くない。湿度は高いが気温はそれほどでもなかった。