熱いとは感じたけど熱すぎない。体感温度は43.5度ぐらい。
普通に何回か掛け湯して入った。
そしてあったまったところで真髄の非加熱浴槽へ。
先に熱い風呂であったまっているので、入るのに躊躇するどころか、入るとまるで体温ジャストぐらいに感じられてちょうど良い。
素晴らしいこれは。本当に良い湯加減。
無色透明だけど茶色い湯の花が舞っている。はっきりしたゆでたまごのにおい。
湯口にコップがあり、飲んでみるとこちらもゆでたまご系。塩を感じないゆでたまご味。苦味もほとんどないので飲みやすい。
冷えて来たなと思ったらまた熱い方へ移動。体が冷えているので熱い方もこれまた適温に感じる。うーん、これは癖になる。
ただ難点もあって、非加熱浴槽のタイルの目地あたりは、もうちょっとばかし清掃した方がいいんじゃないのー?と思える状態。
・・・うーん、まああの猫の居た窓を見れば期待できないが。
お湯自体はざばざば掛け流されていくので綺麗だと思うけど、浴槽自体は時々お湯抜いてタワシでこすった方がいいかもね。湯の花が成長しやすい泉質のせいかもしれないけど。
先客の話によると、今は熱い方は入れる温度だが、加熱は主のさじ加減で、特に5時になると常連が来るのでそれに合わせてぐらぐら熱湯になるとのこと。
何故か男湯ではパパが男湯の先客から同じ話を聞かされている。
他にも入浴料は1時間、半日、一日とあるが、1時間をちょっとでもオーバーすると受付に、次回は半日料を取るよって注意されるらしい。
だから先客の常連さんはガラス越しに脱衣所の時計をちらちら見ながら入浴していた。
そうしているまに5時が近づき、2人ほど別の常連さん登場。
1人は赤いマイ汲み桶持参。もう一人は漬物でもつけるかという大きな青いプラスチックのタライ持参。
何かと衝撃的な温泉だった。
上がって車に戻る時、また別の黒い猫が一匹のそのそと受付棟の方に歩いて来るのが見えた。
本当に猫がいっぱいいる温泉だな。
ところで私もパパもこの杉乃湯で初めて他の入浴客に声を掛けられた。
こっちから話しかけたことはあっても、今回の旅行で温泉で相手から話しかけてもらったのはここが初めて・・・というか、持世寺温泉だけだった。
二人して、山口県の温泉は鹿児島県とは対照的だよねぇという話をする。
鹿児島県ではお風呂場で話しかけられなかったことが無いのだ。必~ず誰か話しかけてくる。
それはそれで山口じゃなくて鹿児島が特殊なのかもしれない。話しかけないからって不親切なわけでは全然ないし、話すとみんな親切だし、日本全国、むしろシャイな人の多いってことだ。