沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
ゆいレール牧志駅周辺は工事中でがちゃがちゃしていた。
公設市場に専用駐車場は無いが、少し離れれば周辺に時間貸し駐車場はいくつかある。
今回は国際通りから近い駐車場に車を停めた。
国際通りはごった返していて、午前中までいた北部の山の中とは雲泥の差だ。
パパは観光客目当ての土産物屋や露天商には目もくれず、カナの手を引いてずんずん牧志公設市場のあるむつみ通りに歩いていく。
私は興味を惹かれるものがあるとすぐに足を止めてしまうレナの手を引きながら急いでその後をついていく。
しかしまあ、ショーウィンドーに並ぶ沖縄のTシャツにはやばいものが多い。
書き殴ったような文字でインパクトのある単語を書いたTシャツも有名だが、ブランド物のパクリも山ほど。
PUMAじゃなくてSHISAだったりKUINAだったりGOYAだったり。
笑うしかない。
いいのか、著作権。
アーケードの中で市場通りに曲がって、第一牧志公設市場到着。
第一とはいうものの、第二は無いので通称、タダの牧志公設市場。以前は第二もあったけどもう閉鎖されている。
牧志公設市場の中は、あのけだるい名護の公設市場とは異なり、いつも活気に溢れている。
肉屋、魚屋、八百屋、総菜屋、その他食品加工品の店が所狭しと軒を連ねている。
肉屋なら肉屋で何軒も入っていて品揃えはどこもそう違わないから、後は如何に上手く客を捕まえるかだ。品質や鮮度が違うのかもしれないが、一見の観光客には違いが判らない。
地元の客も多いのだろうが、観光客も負けじと多い。
「海ぶどう、買っていこうよ。あっ、アーサも」
それぞれ適当に目に付いた店で買った。乾物のアーサは那覇空港で買うより安くて良かったが、海ぶどうは北部の道の駅なんかで売られている新鮮なものと比較すると品質がいまいちだった。店の選択を誤ったのかもしれない。
パパは島らっきょうを探している。
島らっきょうは塩で軽く漬けると美味しいのだ。らっきょうというより極上エシャレットという感じの味だ。
でもこれ、生の島らっきょうを買って自分で漬け込もうとすると、皮を剥くのにえらく手間が掛かる。だから公設市場で既に加工済みのものがあればいいなと思っていたようだ。
私はクーブーイリチーがほしい。
クーブーとは昆布のこと。イリチーは炒めて煮ること。たぶん「炒る(いる)」から「イリ」に変換されたんじゃなかろうか。いろんなクーブーイリチーがあると思うが、去年牧志公設市場でもらったクーブーイリチーはほの甘くて美味しかった。
パパは去年も島らっきょうを買った店で今年も買うつもりだった。
えーと、確かたまき漬物店・・・。
ところがパパは「たまき漬物店」ではなく隣の「あらかき」という漬物店に声を掛けた。
あれー?、去年買ったのはこっちのたまき漬物店じゃなかったっけ?
「でも売っている奥さんは絶対こっちの奥さんだったよ」
「・・・」
おっかしいなー、私の思い違いか、それとも店を二つに分けた?
判らないけどあらかき漬物店で島らっきょうとクーブーイリチーを買った。今回も売り子の奥さんはいろいろとおまけしてくれた。
名護でも牧志でもそうだが、公設市場で買い物をすると、みんな気前よく何かしらおまけをつけてくれる。これがまた何だか嬉しい。
牧志公設市場の喧噪の中で、いよいよ今回の旅も終わりなんだと感じた。
アーケードの外に出ると、もう日差しが弱まっている。
国際通りを行き来する人の影も長く伸びている。
というわけで「漬物店あらかき」をチェックして下さい