沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
頂いた袋の中には規格外のドラゴンフルーツが沢山入っていた
「良かったらこれ、持っていってね。車の中ででも食べたらいいから」
おばさんはコンテナの中に転がっていた規格外のドラゴンフルーツを袋に入れてくれた。
「こんなに!!」
後で数えたら14個も入っていた。小振りだけど味は保証付きだ。
買った大玉のドラゴンフルーツを箱に詰めながら、おじさんが言った。
「今日はこれからどうするの?」
「もう帰る日なんですよ。帰りたくないけど」とパパ。
「そりゃ残念だ」
「この辺でお勧めの観光地とかありますか?」
「ウッパマビーチがお勧めだよ」
「昨日行きました。とっても良かったですよ」
そうだろうそうだろうとおじさんは肯き、今度は今帰仁村出身の有名人を知っているかと聞いてきた。
「えーと・・・えーと・・・」
「嘉陽宗嗣って知らない? ボクサーなんだよ。それからマジシャンのセロ」
パパは最近セロの出ているテレビを見たと言った。
おじさんの言葉の端々に、この今帰仁村で暮らす誇りが見える。
自分の住む場所を誇れるということは素晴らしい。私には今自分が住んでいる場所を誇ることができるだろうか。
農場の目の前を流れる大井川の対岸に真っ白なサギが羽を休めていた。
ドラゴンフルーツは箱に詰めてもらったが、発送は自分たちで行わなくてはならない。
私たちは今帰仁の中心地で何度か横を通った郵便局を思い出した。
ところが行ってみると今日は土曜日。残念ながら宅配便の受付は行っていなかった。
次に私たちが向かったのは今帰仁の駅そ~れ。
三日前にも立ち寄った今帰仁村の道の駅的な施設。村の特産品のひとつスイカの形をした建物で、中には農産物や土産物などが所狭しと並んでいる。
ここで私たちは宅急便の受付をしてくれるか聞いてみた。
「ここで買った商品でなくても送ってもらえます?」
「大丈夫ですよ」
今帰仁の駅そ~れで扱っているのはゆうパックだった。
ついでにパパは会社宛にここでマンゴーも買って発送した。
送り状に住所を記載している私の横を郵便局の職員が行ったり来たりしながら箱を運んでいる。思わず心配そうにそれを見ていた私に、受付のおばさんは「今日はすぐにもう一回荷物を受け取りに来るから心配ないわよ。今日の午前中の発送で行けるから」と教えてくれた。
ちなみに何故かここで同時に受付をしたはずの私のドラゴンフルーツとパパのマンゴーは丸一日ずれて到着した。両方とも発送先は東京で、しかもどちらかというと郊外に送ったドラゴンフルーツの方が早く着いた。
意外だった。