沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
ウッパマビーチのウッパマとは「大浜」という意味。たぶん単純に大きな浜だったということで大浜(ウッパマ)。
東海岸の慶佐次近くにももうひとつウッパマビーチというところがあるが、同じ由来だろう。
しかしウッパマのハマがすなわちビーチなんだから、ウッパマビーチは浜がダブルで大浜浜になってしまうんじゃないかと余計なことを考えるのは私だけ?
ホテル・ベルパライソの力の抜けたところは、クラゲ除けネットを設置してはいるけれど、ネットの外で泳いでいる客にも寛大なところだ。
また、ネット内でもシュノーケルを禁じていないようだ。
喜瀬ビーチもそんな感じだった。
これが21世紀の森ビーチあたりになるとネットの外で泳ぐなんてことは絶対に許されない。ネットに近づいただけで大きな声で「そこの人、離れて下さい」と厳しい放送が入っちゃう。
だけどネットの外でも泳げるということは自己責任で全てやりなさいということだから、きちんとリスクは知るべきだ。もちろんホテルでも時々思い出したように、ネットの外はクラゲの危険性がありますと注意を喚起する放送ぐらいは入れる。
9割の客はネットの中で遊んでいた。
1割ほどがあえてネットの外で遊んでいるようだ。シュノーケル目的の人あり、イルカの形をした大きな浮き具で遊んでいる人あり。
カナとレナは早速クラゲ除けネットの中に入っていった。
「ここならクラゲ、来ないよね」
「大丈夫」
実は絶対ではないのだが、それを言うと二度と海で泳がないと言い出すのは目に見えていたのであえて何も言わなかった。
私はせっかくなので例のクラゲ除け日焼け止めSAFE
SEAを塗ってネットの外側に行ってみた。
念のため両腕に浮き具をつけて、もちろんシュノーケルもセットして。
海の中は海草がかたまって生えているところや、少し岩もあって、小さなチョウチョウウオあたりならすぐに見つかった。
でもnaruさんに風向きが悪いと言われたことも気になっていて集中できない。
どんどん怖くなってきた。
上半身は長袖のラッシュガードを着ているが、足は腿からくるぶしまでむきだしだ。
もしカナのようにハブクラゲに巻き付かれたら・・・?
ふいに斜め前方に何か半透明のものが浮いているのが見えた。
ぎゃーっと私は声にならない悲鳴を上げた。
慌てて滅茶苦茶に水を掻き、死にものぐるいで後退した。
怖い怖い怖い。
やっと数メートル離れたところで底に足をつけた。
今のが何なのかよく判らなかったが、すっかり肝が冷えていた。
足がつく深さであっても、また接触する前にクラゲを視覚することができたとしても、そんなに簡単にそんなに冷静に逃げられるものじゃない。それがよく判った。
カナがハブクラゲに刺されたとき、ちょうどパパも少し離れたところでシュノーケルしていて、そのときたまたま白っぽい何かがいきなり肩に被さってきて「ぎゃー、クラゲだー」と思った瞬間があったらしい。
でもそれは海を漂うゴミ・・・スーパーのがさがさ袋だった。
もしかしたら私が今見たものもそういう何かだったのかもしれないけど、でももしかしたら本当にクラゲだったのかもしれない。
今、私から3メートルも離れていないところで親子連れがばしゃばしゃと水を掛け合って遊んでいる。
こんな状況でも刺されない人は刺されないし、刺される人は刺されるんだよね。
一昨日の夜、なきじん海辺の自然学校で女将さんの広子さんと話す機会があった。
そのときにカナがクラゲに刺された場所を聞かれて、ゴリラチョップであることを伝えると、広子さんは「私もここ何日か毎日ゴリラチョップで潜っているけど、いつもいつも今日こそはハブクラゲが出たらどうしようとドキドキ思っている」と教えてくれた。
まあとにかく、クラゲらしきものを見てしまった私は、もう恐怖でネットの外では泳げなくなってしまった。カナのことを笑えない。
仕方なく子どもたちのいるネットの中に移動した。ここならとりあえず安心できる。但しちっとも面白くないが。