沖縄・子連れで体験旅行!
*子連れ沖縄旅行記3*
希少種としてレッドデータブック入りしたことのあるリュウキュウハグロトンボ
広く浅かった川は少しずつ狭まり始めた。
ふいに行く手が二手に分かれた。
よく考えると川は上流から下流までずっと一本であるわけではなく、細い川がいくつも合流して大きな流れになっていく。
川の中を歩いていても分かれ道はあるはずなのだ。
右か、左か。
迷った時点で「変だ」と思うべきだった。
ネットで得た情報に迷うなんて書いていなかったのだから、そもそも最初から間違っていたと思うべきだったのだ。
でも私たちは、訝しくは思ったものの、ここまでの道が間違っているとは思わなかった。
だってここまでは一本道で、どう考えても迷いようがない。
だからこの先も正しい道を選べば、30分後にはター滝に着くはずなのだ。
左へ進むことにした。
右の道はいきなり岩があって上りにくそうだ。
あくまでもター滝への道は、5歳児でも行かれるところのはず。
川はどんどん狭まってきた。
また川石が大きくなって歩きにくくなってきた。
川が狭まるということは流れが急になるということだ。
初めは平らな水の中を歩いていたのが、いつの間にか私たちは水の流れる不規則な階段を登り続けるような状態になっていた。
階段状になった川底には、手を使わないと登れないような所も多くなってきた。
大きな岩から水が流れ落ちているところは、下が滝つぼのように深くなっているところもある。
くるぶしまでしか無かった水は、いつの間にか大人の膝ぐらいまで深くなり、時々は腰まで水に浸かるようになってきた。